アジアなバンクーバーでの日韓関係

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アジア系の生徒が多いバンクーバーでも触れましたが、バンクーバーの小中高校では、クラスでの私語がほとんど中国語、ということも珍しくないようです。

学校でのできごと

カナダの卒業写真

今月は学校で卒業写真を撮る時期でした。できあがった写真を生徒ができあがった写真を持って来てくれたのですが、とても個性的でおもしろかったです。

とってもかっこよくクールに決めている写真があったかと思うと、次の写真では、スーツを着て三輪車に乗っていたり。

仲の良い友達とグループで撮った写真もありました。

大勢でスーツ&ドレスで撮った写真はとてもかっこよく、普段の彼らとは違う大人の顔で、もう高校生活も8ヶ月も残っていないんだな・・・と思い、自分のクラスでも彼らに楽しい高校生活の思い出が作れたらなー、と思わされました。

日本語クラスでの大運動会

月末に秋の大運動会がありました。去年は日本語担当の先生の、日本語クラスだけでおこなったそうですが、今年は日系センターというところの大きなホールを貸し切り、他の日本語の先生のクラスや中国語のクラスの生徒も参加し、9クラス総勢250人以上の生徒が参加しました。

語学の選択に日本語がある学校なので、毎日がクイズクイズで、あまり授業中に楽しいアクティビティが今までできなかったので、生徒たちにとって、運動会はとても良いリフレッシュになったようです。

騎馬戦や二人三脚あらため〇人〇脚?など全員参加で、監督する先生達にとっては、生徒が怪我をしないかハラハラさせられる競技もありましたが(もし怪我など事件が起きると、生徒の両親からのコンプレインがすぐあがるそうで、とても厄介らしいです)、無事、ケガ1つなく終えることができ、とても楽しかったです。

突然、授業をふられる「あるある」

私がふだん担当していない日本語のクラスの先生に、「今日いきなりだけど、私の日本語のクラスで、都道府県の違いを説明してください。」と頼まれ、ふだんはテキストで文法の説明や、発音などばかりで退屈していたので、歴史が大得意な私は、張り切ってOKしました。

9年生のクラスだったので、簡単に教えればよかったものの、しっかり分かってほしくて20分ほど、一生懸命説明し過ぎました。

最後に生徒から、「それはクイズになるの?」と聞かれ、ならないことを知ると、生徒たちはとてもガッカリしていました。一生懸命メモをとっていたそうです。細かい説明は無駄なようでした。

トラブル

学校でスポンサー(監督)をしているヒップホップクラブで、ちょっとしたトラブルがありました。
木曜日の放課後、学校のダンスルームを借りて活動しているのですが、先日、活動中に男性の体育の先生が入って来て、「このクラブはスーパーバイザーがいないのになんでやってるんだ!!」と生徒たちに怒鳴りました。

部長をやってる生徒が、「TA(アシスタント教師)が監督しています。」と言うと、「自分一人でこんなことしていいと思ってんのか!ちゃんとした先生を連れてこい!」と私が怒られました。
私は担当の先生からも、学校からもお願いをされてスポンサーをしているのに、いきなり怒鳴られ、雰囲気の悪さに生徒も泣き出してしまい、とても困りました。

そのあと、担当の先生に報告して、クレームを学校に入れ、事件は解決しました。
こんなジムのような先生も学校にはいる、というお話でした。

ホームステイ生活

ホームステイは相変わらず楽しいです。先日はホストシスターの誕生日とハロウィンのイベントで盛り上がりました。

また、今月は「子どもを自分の職場に連れて行く」というイベントがあるのですが、そのホストシスターは、ふだんからよく母親の職場に行っていて特に行きたくもないそうで、代わりに「私の学校に行きたい!」とのこと。

学校に確認をとったら、「どうぞお好きに!」ということなので、連れて行くことになりました。

ちょうどその日の日本語クラスでは、彼女のダンススクールのクラスメイトがいるので、彼女もとても楽しみなようで、毎日カウントダウンをして、とても興奮しているようです。かわいいです。

英語やバンクーバーにおける言語事情

最近はESLのテキストを使って自習しています。英語を話すのは楽しいです。

やはりバンクーバーはホンクーバー(中国)

それよりも今、学校がアジア人が多く、クラスでも私語が英語以外の言語で話されていることが珍しくなく、担当の先生も中国系の方なので、生徒が中国人の場合だと、はじめは英語で話していても途中からだんだんと中国語が混じってきて、最後には完全に中国語になっています。

そして先生はネイティブの中国語のクラスも教えているので、毎日中国にいる気分になります。

でもほとんどなに言っているのかわからない・・・なのに生徒たちは皆楽しそうに会話していて悔しい・・・そんな気分になり、2年前にストップしていた中国語と韓国語の勉強を始めました。

中国語は書けるけど発音できない。韓国語は発音できるけど書けない・・・そんな状態ですが、ちょっとでも話して相手に通じた時はとてもうれしいです。

学校の生徒の中には、英語、日本語、韓国語、北京語、広東語、フランス語が流暢に話せる子がいます。
どれも短期間で上達したそうです・・・私には無理な話ですが、日本に帰る時までに、英語はもちろん、他の言葉もペラペラになっていたらなぁ・・・というちょっとした夢を持ってしまいました。

海外・民間レベルでも韓国と日本問題

学校では常に前向きに、相手からの発言を待たず、みずから率先して話すことが大事だと心掛けています。

私はこの学校に来て、歴史的背景が理由で、ある韓国からの移民の生徒に「日本人だから」という理由で嫌われていました。

あまり話すこともなく、完全に無視をされるか、たまに会話をしても、他の生徒が言葉を無くすような、何とも言えない冷たい返事しかもらえませんでした。

日本人が嫌いなのになぜ日本語を12年生になるまで取り続けているのだろう?とずっと気になっていました。

彼は今月、ワークエクスパリエンスで授業を何度も休んでいて、どうしても授業を遅れを取り戻すためにこちらのクラスに通わなくてはならない状態で、放課後や昼休みなどに教室に来ていました。

私はテストや成績の管理をすべて任されているので、担当の先生は彼に私と話すように言い、彼は仕方なくといった感じでしたが、彼の返事がなくとも、共通の話題を話したり、エッセイで彼が書いていたことから質問したり、いろいろ話しかけていました。

そして先日、少し早めに教室に入り、授業の準備をしていたら、彼が一番最初に教室に入って来て、私に気付き、初めて「〇〇せんせい!」と言って手を振ってくれました。

うれしくて思わず目が潤んでしまい、彼は「俺が手を振ったのがそんなに悲しいことかよ!」と言って微笑んでくれました。

その日の授業は嬉しすぎて、日本語も英語もメチャクチャでした。あきらめずにコミュニケーションを取り続けることは、とても大事だと実感しました。


#カナダ・BC州バンクーバー東部の学校で日本語教師アシスタント

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