日本語教師アシスタント・ボランティアは、幼稚園を併設している一貫校では、幼稚園でチャイルドケア活動をすることもあります。
以下、オーストラリアでボランティアを受けいれている幼稚園からのメッセージです。
日本の教育を取り入れたインターナショナルな環境
当園は、日本語と英語を主なるコミュニケーション言語として、日本人保育者4人、オーストラリア人保育者3人でクラス運営を行っております。各クラスは、日本人及びオーストラリア人保育者2名又は3名の複数担任制です。子ども達も、日本人・日本人とのハーフ・オーストラリア人、そしてその他の異なる国籍を持ち、異文化、異言語を互いに自然交流しあい、異なってて当たり前の人間関係を、この年齢期より体得しております。
保育内容は、日本の幼稚園教育要領や保育所保育指針の精神に準じつつも、オーストラリアの保育概念をも多く取り入れ、この地にあった独自のインターナショナルな内容となっております。
子どもの個々の意志を尊重し、その発達課題にあった内容を、きわめて個人指導に近い状態で指導していくよう努め、おおらかで、何にでも挑戦して頑張っていける子どもを育てることを目指しています。
とりわけ、造形活動や音楽活動は、保育者以外にも専門家の協力を得て、子ども達のその分野の才能を伸ばせる保育にも力を入れております。
日本では味わえない、このオーストラリアの自然環境とオーストラリア人文化は、当園の教育環境にも大きな影響を与え、暖かみのある保育内容を生み出しております。
Seeing is believing.(百聞は一見に如かず) と申しますように、ぜひ、当園にお立ち寄り下さい。他園とは違う雰囲気、そしてその教育方針を、実際に肌で感じとっていただけることを、切に願っております。
ボランティア活動スケジュール例
ボランティアの皆さんは、あくまでボランティアであり、アシスタント的な立ち位置ですので、園の営業時間すべて(フルタイム)で活動する必要はありません。時期や園児数によってもスケジュールは変わることがありますが、一例として以下のようなスケジュールが一般的です。
- 9:00 登校・・・子どもたちの教材の準備(パズル・塗り絵・本の準備)
- 9:30 授業・・・子ども達の活動補助
- 10:00 休憩時間
- 10:30 課外活動・・・子どもたちと一緒に屋外での活動
- 11:30 グループ活動・・・子どもたちのグループ活動補助
- 12:00 昼食
- 12:30 お昼寝・・・子どもたちが寝ている間に教室内の掃除
昼寝をしない子どもとの活動 - 14:30 課外活動・・・子どもたちのお迎えがくるまでの活動補助、1日の後片付け
- 15:00 終了
昼食については、活動する園によっても異なりますが、クッキー・ソフトドリンクなどの軽食的なものが出たり、自分でホームステイ先で朝サンドウィッチなどを作って園に持参したり、園の近くにお店がある場合はそこで買ったり、とケースバイケースです。
昼食にしても何にしても、わからないことは、とにかく現場で園長先生にすぐに尋ねて確認するとよいでしょう。
これまでも何人も日本人のボランティアが問題なく活動してきている園なので、基本的な受け入れ態勢・活動のルーティンは整っています。
海外の幼稚園と保育園の違い
海外、特に英語圏の国では、幼稚園
幼稚園は、- Kindergarten (キンダーガーテン),
- Pre-school (プレスクール/プリスクール),
- Kindy (キンディ)
・・・などと呼ばれることが多いです。
海外の幼稚園は通常、3歳から5歳が通園対象となっています。開園時間は月~金曜日の9:00~15:00頃までとしているところが多く、親の希望により、「週3日のみ」といったように、通う日数を選ぶことができる場合が多いです。
保育園
保育園は、- Centre (センター),
- Child Care Center (チャイルドケア・センター),
- Kindercare Learning Centre (キンダーケア・ラーニング・センター),
- ECE Center↓(イーシーイーセンター)(Early Childhood Education Center =アーリーチャイルドウッドエデュケーションセンター)
※Early Childhood Education=初等幼児教育 のこと
・・・などと呼ばれることが多いです。
海外の保育園によっても様々ですが、海外の保育園は、一般的に0才の新生児から5歳くらいまでが対象となります。開園時間は月~金曜日の7:00~18:00くらいまでの園(センター)が多く、保育園も、親の都合にあわせて通う日数などを選べます。
海外幼稚園・保育園の全体的な特徴
幼稚園も保育園も、どちらも日本よりも小規模なところが多く、多くても50名くらいを定員としている園が多いです。(稀に人口が多い都市中心部の園では100名くらいを定員としているところもあります。)実際に海外幼稚園ボランティアに参加していただくと「百聞は一見にしかず」でわかりやすいのですが、「幼稚園(Kindergarten)」との名称である海外の幼稚園であっても、実際は0歳時から受け入れている園なども少なからずあり、その辺りは海外ならではのフレキシブルさを持って臨む必要があります。
異文化交流ですので、例えば長年、日本で幼稚園教諭をされてきた方で、「幼児教育はかくあらねばならない」といった神経質でカクカクシカシカした方には海外留学は適さない傾向があります。もし海外の幼児教育環境をのぞいてみたい方は、柔軟な姿勢をお持ちであることが適性となります。