カナダの教育制度(日本と違う点)

カナダ コラム 異文化

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上空(地図)から見ると、海で隔たれてはいるものの、カナダは日本のお隣の国ということがよくわかります。特にバンクーバーは飛行機に乗れば、一眠りするかしないうちに、すぐに着いてしまいます。 そんな地理的にも近い国・カナダですが、「カナダの教育制度」も日本と似ている部分がたくさんあります。

カナダの教育制度

カナダが日本と同じところ

カナダも日本と同じ、基本的には3学期制です。

  1. 幼稚園(Kindergarten)
       ↓
  2. 初等教育(Elementary)
       ↓
  3. 中等教育(Secondary)

という流れも日本に似ています。

カナダが日本と違うところ

しかし、カナダは9月に新学期(新年度)が始まり、6月下旬に学年が終了します。年度が終わった7,8月はロングサマーホリデーになりますので、日本語教師アシスタントでカナダで活動するみなさんは、この夏の期間、語学学校に通ったり、カナダ全土、アメリカ旅行などに出かけたりする人が多いです。

カナダの教育制度の特徴

その他カナダの教育制度の特徴は、

  • 各州によって教育制度が異なる。
  • フレンチイマージョン教育・・・フランス語と英語によるバイリンガル教育。
  • ESLクラス・・・英語を母語としない生徒を対象とした特別クラス。
  • 飛び級制度・・・成績の優れた生徒を対象とした特別進級制度。
  • 成績表・・・通常5段階評価 →A(優)・B(良)・C(可)・D(平均以下)・F(落第)
  • 体罰は絶対厳禁。

の6点。

特に「フランス語も公用語」というのが日本はもちろんのこと、他の日本語教師アシスタント活動国とは際立って違う点と言えます。
そのため、フレンチイマ―ジョンを経験したく、日本語教師アシスタント活動国としてカナダを選ぶ人もいます。

カナダの学校制度

また、カナダの学校制度は州によっても全然違うという特徴があります。

ここでは日本語教師アシスタント活動者が多い、ブリティッシュコロンビア(British Columbia州/BC州)と、オンタリオ(Ontario州/ON州)の教育制度をご紹介します。

この2つの州は日本と同じで、6歳から小学校(Elementary)に入学し、

BC州・・・7-5制
年齢学年学校
4-5歳 ---Kindergarten
6-13歳 Year1-7 Elementary School
14-18歳 Year1-5 Secondary School


ON州・・・8-4(5)制
年齢学年学校
4-5歳 ---Kindergarten
6-14歳 Year1-8 Elementary School
15-18歳 Year1-4(5) Secondary School

という感じの学年分けになっています。※学校によっても若干、異なることがあります。

ちなみにQuebec州は6-5制、サスカチュアン(Saskatchewan)州は5-4-3制、その他アルバータ(Alberta),ノヴァスコシア(NovaScotia),ニューブランズウィック(NewBrunswick),ニューファンドランド(Newfoudland)、プリンスエドワード島(Prince Edward Island)などの州は6-3-3制を採用しています。

このようにカナダの学校制度や教育制度、教育方針は、各州によっても違うので、とてもユニークです。日本語教師アシスタントのみなさん他、カナダに移住し、生活を始めた日本人がとても戸惑う部分でもあります。

尚、日本語教師アシスタントの参加者がカナダを選ぶ理由としては、次の3点を挙げることが多いです。


  1. 多民族国家・多文化主義(multiculturism)
  2. 高い教育水準
  3. きれいな英語

この3点をカナダで学び、将来、日本に持ち帰って教育の現場や、自分の人生にいかしていきたい、という方がカナダの日本語教師アシスタントには多いようです。

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