カナダの気候や日本語教師としての服装は

カナダ コラム

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カナダで日本語教師アシスタントとして活動する際の服装ですが、学校によっても様々ですが、やはり「一教員」として活動しますので、基本的にはセミフォーマルかフォーマルな格好が望ましいです。特に最初の頃は服装に気を付けたほうがよいでしょう。

慣れてきたら、学校の雰囲気に合わせて服装を変えていけばよいです。例えば、田舎の学校などは先生でもジーンズOKのような学校もあります。

カナダでは、全般的にブランド物のファッションへのこだわりが日本ほどは無かったりしますので、それほどファッションにお金をかける必要はありません。気候も日本と違うので、慣れるまでは、ウィンドブレーカーなど重ね着ができ、脱着が安易なものを持参し、気候変化に対応できるように努めるとよいでしょう。

ちなみに、カナダの日本語教師アシスタントの派遣地はバンクーバーを中心とした西部BC州が7割程度、トロントがあるオンタリオ州がほぼ3割、その他、サスカチュワン州やPEI州などに点々と活動できる学校がある、といった感じです。

以下は、カナダの地域別の大まかな気候と、参考になりそうな服装をまとめたものになります。

西部:太平洋沿岸(バンクーバー、ビクトリアなど)

  • 春:晴の日が多くなるが雨の日は肌寒い。バンクーバー、ビクトリアでは同時期の東京よりも暖かいことも。ウイスラーやBCロッキーなどの山岳地帯では降雪もある。
  • 夏:日中は暑くなるときもあるが蒸し暑くなく、さわやかな日が多い。早朝、夜間は冷え込むこともある。
  • 秋:秋の訪れは比較的早く、さわやかな日が多い。
  • 冬:バンクーバーは雨天、曇天が多いが、ビクトリアは比較的晴天が多い。両都市ともそれほど寒くなく雪はめったに降らない。ウイスラー、BCロッキーなどの山岳地帯では降雪量も多い。

カナディアン・ロッキー(バンフ、レイク・ルイーズ、ジャスパーなど)

  • 春:5月上旬までは冬の気候が続く。降雪を見ることも多い。5月中旬に遅い春が訪れる。冬服が必要。
  • 夏:1年中で一番さわやかな季節。晴れた日には紫外線が強いのでサングラスが必要。雨の日や夜間、早朝などはかなり冷え込むので真夏でもセーターやコートは必要。まれに降雪を見ることもある。山岳気候なので天気が変わりやすく、雨具は必需品。
  • 秋:秋の訪れは早い。9、10月でも積雪をみることがある。10月上旬には「インディアン・サマー」と呼ばれる、さわやかな晴の日が続く。
  • 冬:10月下旬には冬が訪れる。雪も比較的多く真冬には-20~-30℃位まで下がることもある。完全防寒が必要。時として「シヌーク」と呼ばれるフェーン現象に見舞われることもある。

中部平原、湖岸地方(ウイニペグ、トロント、ナイアガラなど)

  • 春:春は遅く、厚手のセーターやコートが必要。5、6月には夏日もある。
  • 夏:比較的さわやかな気候。トロントなどの湖岸地方では湿度も高く相当高温になることもある。
  • 秋:さわやかな日が多く、湖岸地方、アルゴンキン地方では9月下旬から10月中旬にかけて紅葉が最も美しい。
  • 冬:南部は雪は比較的少ないが、寒さは相当きびしい。北部は寒さも厳しく降雪も多い。

東部・大西洋沿岸地方

  • 春:春は遅く、厚手のセーターやコートが必要。5、6月には夏日もある。
  • 夏:湿度が低いため、さわやかで比較的すごしやすい。
  • 秋:9月下旬から10月中旬にかけて紅葉が最も美しい。気温の高低差があるのもこの時期の特徴。
  • 冬:雪が多く、寒さはきびしいが、大西洋沿岸地方は海流の影響で内陸部ほど寒くはない。

カナダでの日本語教師アシスタントの場合、特に中央部以東の場合、寒くなったらフォーマルとか言っていられないほど防寒着一色になりますので、マイナス何十度の世界では、生命を守る服装が第一優先で、あまり服装にはこだわる必要もないのが実状です。

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