日本人が驚くニュージーランドの学校の違い

コラム ニュージーランド

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日本語教師アシスタントとしてニュージーランドへ赴任した方々が現地で学校(教員)生活を始めて「驚いた。」と口を揃えて言うことがいくつかあります。

今回は、そんな日本ではあまり考えられない、ニュージーランドの学校ならではの点をいくつかまとめてみました。

日和見主義

まず、日本人(特に日本で教員経験がある方など)が一番最初にびっくりするのは、ニュージーランドの授業のシステムのようです。

日本では 毎日のカリキュラムなどの学習要綱がスケジュールにそってきちんと決まっていて、それに従って授業が行われますが、ニュージーランドでは、日本のようにきちんとしたシステムで授業が実施されていないことが多々あります。

特に、公立小学校などは、その日の思いつきで授業が進められたりもします。

突然、授業中にニュージーランド人の先生が日本語教師アシスタントに向かって、「~について紹介して下さい」とか、「~の歌を歌ってください」などと無茶ぶりすることもそれほど珍しくありません。

また、前日に授業でやることを打ち合わせていたとしても、当日になったら担当の先生が「すっかり忘れていた」とか、「気分が変わった。やっぱり今日はあれをしましょう。」と「あのミーティングは何だったの?」と思わせるようなことが多々発生することも日常茶飯事で、日本の学校システムに慣れた生真面目な日本人のアシスタント教師は、翻弄されることになります。

このようなことが積み重なり、ニュージーランドの教育システムに違和感を感じ、中には少しずつ適応できなくなってしまい、ストレスで湿疹その他症状が出てしまったり、ホームシックを誘発させてしまったりする日本語教師アシスタントも、最初の3ヶ月経過する頃まではいらっしゃいます。

しかし、時間が解決してくれることも多いようで、時間とともに考え方も変わってきて、適用するようになり(というか、細かいことは気にしなくなり)最終的には「日本ではまず経験できないことなので、教師としての視野を広げるのに非常によかった。」とおっしゃって任期を終え、帰国する日本語教師アシスタントもたくさんいます。

先生や生徒のストライキ

その他、学校でのストライキという、日本ではあまり見られないものに遭遇することもあります。

先生が起こすストライキの場合もあれば、生徒のストライキの場合もあります。その間は、もちろん、授業ができない状態となり、アシスタント教師の方々のお話だと、とても不思議な光景だそうです。ストライキが起きると、日本語教師アシスタントも自宅待機などになりますので、しかたなくホストファミリーとおとなしくすごしたり、近郊まで小旅行にでかけたりして時間をつぶしたりするようです。

イベントがたくさんある

他にも、日本の学校に比べて大中小いろいろなイベント事が多い、という特徴があります。

スポーツの遠征

例えば、トーナメントウィークというものがあり、サッカーやラグビー、ホッケーなどのクラブに参加している生徒が 1週間程、学校対抗戦のためにお休みになったり、音楽を選択している生徒が同様の時期にミュージックツアーでしばらくいなくなったりして、授業がとても静かになったりすることもあるようです。

生徒の主体性

生徒が主催するダンスパーティーやファッションショーのようなものもたくさんあり、生徒の主体性・自主性・積極性というのも日本との大きな違いかもしれません。

生徒も多国籍なので、インターナショナル・フード・デーやマルチカルチュラル・ウィークといった、多文化を紹介するイベントやチャリティーのようなイベントも盛んに催されます。
そんなとき日本語教師アシスタントは、浴衣を着て、お寿司やお好み焼きなどを作って「参戦」して、日本文化紹介などに努めることが多いです。

アウトドアが盛ん

課外活動も、特にアウトドアに関しては、日本よりも本格的なものが多く、ロッククライミングやカヤックなどをしながら2,3日キャンプを続けるサバイバル訓練のようなものを催している学校も多いです。日本よりも、より「自然と一体」感が強い傾向があります。

仮装系も多い

あと、仮装物のイベントも多いです。生徒だけでなく先生も、特定のテーマの衣装や色を身にまとって登校する日や、水泳大会や運動会なのに、競技そのものより、仮装しての応援合戦のほうに熱が入っていたり、といった感じです。

国も文化も違うので、初めは毎日驚くことばかりあるようですが、日本ではできない体験なので、日本語教師アシスタントとしてニュージーランドで活動するみなさんは、最終的にはその違いを楽しんでいるようです。

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