日本語教師アシスタントに参加するには、必ずしも日本語教師の資格は必要ありませんが、日本語教師養成420時間講座を修了していたり、日本語教育能力検定試験に合格していたり、大学で日本語教育を専攻した人などは、存分にその習得した知識と教えるスキルを、海外の教育現場で発揮することができます。
カナダの学校での日本語の授業
英語には存在しない助詞(日本語)の教え方
Grade7の授業で、日本語の文章を作らせる時に、いつも助詞が抜けてしまう傾向がみられました。助詞は英語にはないものなので、定着させるのが難しく、生徒は単語を並べるだけで満足してしまいがちでした。
そこで私は、
- 生徒にそれぞれの助詞の働きについて説明させ、
- その後、私が助詞を抜かした日本語の文章を提示し、
- 抜けている助詞を生徒に補ってもらう授業をし、
- その後、ワークシートをやらせました。
そうすると、驚くほどの効果が見られ、生徒の作った日本語の文章に、助詞が抜けることがほとんどなくなりました。 私とコンタクトスタッフの先生で「スゴイ!やったー!」と喜びました。
日本語の「人数の数え方」の授業
G4で人数のカウント方法についての授業をしました。まずは歌で導入し、次にその歌を1カウントごとに区切って一人ずつ歌わせ(例えば一人が「ひとり」と言ったら、次の人が「ふたり」と言う)、もし途中で誰かが間違えたら、最初から歌い直し・・・というルールで歌わせました。
予想以上に生徒は喜び、振り付けを考えて踊り出す生徒もいました。
その後、「何人ですか?」ゲームをしました。
内容は「People who have blue eye, 何人ですか?」などの質問をし、該当者は起立して、みんなで「ひとり、ふたり、さんにん」と数えて記録していくゲームです。
私が予め考えて置いた質問が終わると、自分たちは自らおもしろい質問を考え出して私に提示してきました。
私がそれを採用してゲームを継続すると、生徒たちはおもしろがって、とても盛り上がりました。「舌が鼻に届く人?」などに該当する特技を持った生徒はみんなの前でやってもらって証明させました。
カナダの学校での出来事
誰かが私の机に「I like you, I can help you.」というメモを残してくれていました。誰かはわからないのですが、スペリングミスがあったので、G1以下の子だと思うのですが、とてもかわいらしいメモで嬉しくなりました。子どもたちは自然に寄ってくるのでコミュニケーションは問題ありません。学校のスタッフとはそんなに円滑にコミュニケーションが取れているわけではないのですが、現状に満足してしまっている状態です。少し努力しなければダメですね。
カナダでのホームステイ生活
ホームステイ生活は順調です。2人の子どもはそれぞれいつも私に「これ見て、聞いて!」と言ってくるので、とても忙しいです。また、私に「来年も来てほしい」とか、「また戻って来てくれるの?」などと聞いてきて、本当のかわいいです。
英語力について
英語については特別な努力はしていないのですが、いつもわからない言葉はすぐその場で辞書をひく生活を送っていました。ところが今月、電子辞書を失くしてしまいました。それが日本から持ってきた唯一の辞書だったので、現在とても不自由しています。わからないことをそのままにしておくのはとても気持ちが悪く、自分がいかに辞書依存症だったかを知りました。
#カナダ・BC州バンクーバー近郊の学校で日本語教師アシスタント