自分の教室がない?カナダの学校赴任で驚いたこと

カナダ 異文化

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自分の教室がないカナダの学校

同じ「学校」でも、日本とカナダの学校では、かなり違う部分があり、赴任した日本語教師アシスタントも、最初はかなり戸惑っても、「郷に入っては郷に従え」で、そのうち動じなくなっていくようです。

カナダの学校生活

自分の教室がないカナダの生徒たち

ランチアワー、クラスルームはガラガラ。廊下は足の踏み場もないほどの混み様・・・。

生徒はみんなカフェテリアを使うか、廊下で地べたに座ってランチをしていて、とても驚きました。

生徒は自分のクラスルームを持っていないんですね。かわいそうだなーと思いながら、自分は椅子に座ってお弁当を食べていたら、生徒に「先生ずるーい!!先生も一緒に食べようよ!」と言われてしまい、私も時々生徒に混ざって「廊下ランチ」しています。

広すぎるカナダの学校

放課後、いろいろなところが掃除のため、一時的に、ランダムにロックがかかります。

とても広い学校なので、開いているドアを探すのに、いつもウロウロ・・・。

他のスタッフの人たちも迷子になっていたりします。

フランス語のワークブック販売係

あと、なぜかフランス語のワークブックを売らされています。

学校に来た初日、断る時間や何なのか聞く暇もなく、「先生はここにいて、この本をこうしてこうして 、サインして!お金ここね!私、会議あるからよろしく!」で逃げられてしまい・・・。

売り終わったあと、大金を前にストレスでした。

そして、其の後、私は忘れられて、学校でロックアウトされて、夜遅くまで帰れませんでした(笑)。

最近は先生はいつもいきなり頼み事をしては消えてしまったり、呼び出されたのに忘れられて来なかったり。

私の鍵持って帰っちゃったり。

とりあえずこの部署のヘッドで忙しいようで、先生に振り回されています。いつもなのでもう何も感じません(笑)。

授業以外のコミュニケーション

暇な時間を無理やり見つけると、他のクラスに飛び入り参加、無理やりコミュニケーションを図っています。

とりあえずいろいろなところに出没して、自分のクラスではない生徒とも仲良くなりました。

私を見つけると、日本語で「〇〇せんせーい!」と、話しかけてきて、とてもフレンドリーです。

そして私は先生としてスタッフのIDをもらっているので、生徒からの要望でヒップホップのクラブのスーパーバイザーを頼まれ、学校からもお願いされました。

なので毎週木曜日、私はヒップホップは無理なのに、無理やり生徒にやらされています。

英語漬けの日々

英語については、緊張していなければ、それなりに英会話はできます。

しかし、ネイティブが使うボキャブラリーがあまりわからず、同僚の先生とはスムーズに会話していても、生徒とはうまく会話できないことが多いです。

クラスの準備時間などに、私のクラスのハンドアウト(プリント類)などを作るのに、ボランティアで来てくれる生徒が何人もいるので、入れ替わりで英会話テストをしてもらっています。

金曜日などは、学校の帰り、電車で生徒と帰って、近くのモールでみんなでご飯を食べたり、遊んだりするときもあります。(生徒と遊ぶ時は前もって親のサインをもらっています。)

他の部署の先生たちとも仲良くなれたので、一緒にご飯を食べながら話したり、お家に招待されたり、英語を話す機会は常にあります。

なので、家に帰るとクラスのハンドアウト作りや採点、授業計画に追われて、毎日毎日苦しいけれど、充実した楽しい日々を送っています。

日本語のクラス

カナダで日本語で押し切る教師生活

上級生のクラスは文法や大事なテストの問題以外には、なるべく日本語で話すようにさせています。

すでに習っている言葉を英語で言った場合は、わざと

I'm Japanese! I don't understand what you are talking about!

と言ったり、

Hey, this is not my responsibility to speak in English!

とか言ってしまっています。

そんなわけで、最近では私がクラスで英語で説明していると、「日本語で最初に文法説明して?」とお願いされるようになりました。

日本語で聞いた時に分かると、とってもやる気が出るようで、それを英語に訳す!と手を挙げる生徒も出てきました。

でも授業が終わるとみんな英語モードですごい勢いでパーソナルクエスチョン攻めに遭います。

レベルが混在するクラス

一応、授業前に、学校の方針に沿ったやり方に背かないように、チェックを入れてもらっているので、効果がある/ないはあまり分かりません。

ただ、12年生のクラスはちょっと複雑で、日本語ネイティブに近い子、ライティングだけできる子、リスニングは結構聞ける子、なんでこのクラスにいるんだろう?と思うほどできない子・・・などが混在しています。

だいたいの子が、私が普通に話したら6割近くわからないみたいですが、クラスが大きいのと、実はこのクラスはテレビで日本語のクラスのない隣の街の学校の教室とつないでいて、先生が2人がかりでクラスを進めても、うまく進まないです。

TVがいきなりフリーズしたり、自分が話していることも通じて返事が来るまで変な間があって、生徒も先生もぐったりしています。

今はとりあえず生徒の作文を見て、直して、そしてそれに対してコメントをたくさん書いています。

生徒はコメントを読むのが毎回楽しみと言ってくれるので。大変ですが、続けようと思っています。

カナダのホームステイ生活

ホームステイ生活は楽しいです。ここのホストファミリーは、「ホームステイ者は社会人しか来てほしくない」と言っていただけあって、朝・昼は自分でご飯作ってね、週に何度か夜もいないかもしれない・・・ということだったので、ほとんど自分で作って食べています。

自分は日本食人間なので、そのほうがむしろ都合がよいです。

お嬢さんベビーシッターも楽しいです。

ダンスが好きという共通点もあるので、一緒にタップダンスの教室に通うことになり、毎週土曜日に街のスタジオに通っています。

ママとは夜、テレビを観ながら毎日ワインを飲ませてもらっています。トイレ・バスが自分専用なので快適です。

#カナダ・BC州バンクーバー東部の学校で日本語教師アシスタント

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