私はオーストラリアの日本語教師アシスタントに計9ヵ月参加しました。
最初の半年はQLDのかなり田舎の小学校へ、残り3ヵ月は、かなり街の小学校の計2校で活動しました。
1校目:テレ・ラーニング
最初の研修校には、専属の日本語教師がいなかったので、授業は電話を通じてのTele-Learning(テレ・ラーニング)でした。これには本当に閉口しました。あれも言いたい、これも言いたい・・・と思っていても、すべては電話先の教師の指示に従うだけ。テレ・ラーニングの授業は、私にとってはつまらないものとなりました。
電話先でどんどん指示が出され、付いていけない子どもたちもいました。
でも物は考えようで、読み書きは苦手でも、言葉は案外、話せるので、いい点もあるんだ、と思うようになりました。
2校目:日本通のオーストラリア人日本語教師の下で働く
今は児童数800人の、極めて大きな学校で、きちんとした日本語教師の下で、アシスタントをして頑張っています。このオーストラリア人の日本語の先生は、驚くほど日本語が達者で、私よりも難しい熟語を知っているくらいです。
そして日本について、正確に把握し、きちんと子どもたちに教えています。
日本語を習っている5年生から7年生だけでなく、Pre-school(プレスクール)からYear7まで、幅広く活動中です。
簡単な日本語の挨拶から始め、折り紙、紙芝居等々おこなっています。
苦労していること
ただ時間配分、騒がしい子どもの叱り方には苦労しています。特にYear7です。どうしてもうるさい子に注意するほうに時間を取られ、「いったい私今日は何をしに来たんだろう??」なんて思うこともあります。
それでも、「もっと教えてほしい。」とか「楽しかった」などと言ってくれる子どももいて、この言葉に救われています。
子どもたちのかわいさ、少々騒がしくても最後はきとんと協力してくれるところ、いつの間にかそんな姿を見るのが楽しみになり、教えている時の自分に幸せを感じています。
「日本人はどうして目が細いの?」問題
あと、よく言われるのが、「日本人はどうして目が細いの?」という質問。昔からこのことでからかわれてきた私にとって、この言葉は禁句。
オーストラリアの彼らにとっては素朴な質問なのだろうけれど、初めて聞かれた時は、頭に血が上ってカッとなり、冷静さを失ってしまったほどです。
今はすっかり慣れ、笑い飛ばせるようになりましたが、いまだにこの質問は、単なる疑問なのか、それとも私に対するいじめなのか、よくわかりません。
でもいつも笑顔で頑張っています。
海外での日本語教師アシスタント活動の成功の秘訣
最後に1つ。一番大切だと思うことは「言葉より気持ち」ということ。言葉でうまく表現できなくても、気持ち1つでわかり合えるし、救われる時があるということ。この日本語教師アシスタントの研修を通して身に染みたことです。いつも笑顔を忘れず、常に前向きにいく。
これがこの日本語教師アシスタント活動を成功させるためのポイントだと思います。
# オーストラリア・QLD州の学校で日本語教師アシスタント