多くの日本語教師アシスタントが活動するオーストラリアですが、シドニーを中心として、これからまだまだ発展する伸び白があるようです。
最近気になったニュースの数字をピックアップしてみました。
オーストラリアの物価は安い?先進国21/24番目
先進国の食物・サービスの値段を比較する研究で、オーストラリアは24カ国中21番目であることが、「デイリー・テレグラフ」紙(1998年10月25日付)に報道されていました。調査は果物、肉、茶葉、バターや衣類、電化製品などの食品雑貨、またドライ・クリーニングや散髪などの値段を基準に行ったもの。
それによると、オーストラリアは21番目で、以下にニュージーランド、ポルトガル、最後に最も物価が安いと判断されたトルコが続きました。最も高いと判断されたのがデンマークで、2位はノルウェー、3位はスイスでした。
日本は4位で、欧州以外でトップ8に入った唯一の国でした。
しかし、オーストラリアでは今後10%のGSTが導入される予定で、アナリストのジョン・バージェス氏は「GSTが導入されたら、オーストラリアは18位まで順位を下げるだろう。」と話しています。
日系企業で目立つ不動産投資失敗
全国紙「オーストラリアン」は、日系企業がオーストラリア主要都市の中心部における不動産投資で大きな痛手を被っていると報じています(1998年10月16日付)。それによると、日系大手保険会社が9年前に2億4300万ドルで購入したシドニーのビルを、最近1億1100万ドルで売却、1億3000万ドルの損害を受けたことになります。
また、帳簿上には計上されないものの、日系大手建設会社が12億ドルで購入したメルボルンの複合商業ビルの市場価値は現在、3億5000万ドル程度しかなく、7億ドルから8億ドルの含み損があると見られています。
業界関係者は、日本の金融危機の行方によっては資金繰りの苦しさから、大損を覚悟で売却の方向に進むと予測しています。
シドニーの人口が400万人に
シドニーの人口が1998年10月12日、とうとう400万人に到達 - 人口統計学の推計によれば、こんな結果が出ました。全国紙「オーストラリアン」によると、この推計をしたのはKPMGコンサルティングのディレクターであり、主要人口統計年鑑の著者であるバーナード・ソルト氏。
ここ数ヶ月は公式統計の発表はありませんが、シドニーは1日平均89人、1時間平均3.7人増えていることから、同氏は12日午後7時ちょうど400万人に達したとみています。1日89人という数字は、1日平均の出生率150人から死亡率80人を引き、社会増(=転入-転出)19人を加えて算出されました。
シドニーの人口が100万人に達したのが1926年、200万人が1958年、300万人が1972年でした。
500万人台に乗るのは2024年、オーストラリア第2の都市メルボルンが400万人になるのは2015年と予測されています。
日本語教師アシスタントが活動する地域も、学校の数が多い州、つまり人口が多いNSW州、VIC州などに必然的に多くなります。