日本語教育はそれほど盛んというわけではないカナダではありますが、アジア系移民が多い西部ブリティッシュコロンビア州のバンクーバー界隈の学校などでは、体系立てて日本語を教えている学校もあります。
BC州最大のマンモス校の様子
とにかく「学校の大きさ」。またまた学校が移動になり、BC州へ戻ってきましたが、今度の派遣校はBC州1のマンモス学校。
生徒2800人、working staff(学校教職員)300人。お互いを知らない先生の多いこと、多いこと。人間関係の希薄さを感じます。
校舎はとてつもなく広いのに、私の行動範囲はすっかり狭くなってしまいました。「言語」のセクションにしかいないので・・・。
この前"PE"のところに行く用事があったのですが、廊下が続いていると思ってドアを明けたら外に出てしまったり、LibraryやTheatreのセクションに出てしまったり、初めて迷ってしまいました。校内のあちこちに地図が表示されているのも納得です。
生徒を一か所に集めるのが不可能なためか、全ての情報がテレビ(校内放送)で行われます。毎朝のテレビ放送(生徒が凝った映像を作る)、授業開始、終了時には、2,3分前にテレビに時計が現れてきて時間を告げる・・・こんな感じです。
日本語のクラス
今まで(小規模な学校)のように、自分ひとりでクラスを組み立てていくわけではなく、あくまでアシスタントとして日本語の先生のプランに沿ってやっていかなければならないので、特に自分でこれをやった、っていう授業はありません。強いて言うなら、習字と俳句、ですね。
私の生徒は大多数がChinese(中国系カナダ人)なので、Chinese New Year(春節/旧正月)にあわせて"福"とか"春"とか"幸""寿"を選んで書かせました(先生の選択)。
俳句は、ちょっと難しいかな、とも思ったけれど、日本語で5・7・5を守って作らせました。
手伝ったのもかなりあるし、間違いもかなりあったけど、出来ばえはまあまあ。
バックの墨絵は、予想以上によくできました。生徒もこのときばかりは楽しそうでした。
とりあえず、ここでは、「今日は~をします。」といって「きゃー!」と喜んでくれるところではないので、私も、語学、のほうに重点をおくようにしています。
先生は、毎時間毎時間3つほどテストをするので、私が作った「日本のお正月」などのハンドアウトも、生徒にとっては、「いつもの、テストの元になるハンドアウト」程度のものです。
でもお年玉と年賀状には、「かわいー!」との反応がありました。
でも授業内容は、やはり私が決めるものでないので・・・。日本での英語の授業を、そのまま日本語に置き換えただけ、のような感じです。扱うトピックも一緒だし。
まるで日本?な環境
教室には、「りぼん」と「ジャンプ」が山積み、生徒は「non-no」を広げてるし、手帳一杯プリクラだし、ある生徒は私に会うたび、「松たか子、大好きです!」とか「秋葉原に行ってテレビ買いたい!」と言ってくるし、また、ある生徒が教室でギターを持って歌いだすのは、「スピッツ」の「ロビンソン」!ここはカナダ?
まあ、その分コミュニケーションが取りやすいといえば、取りやすいけど・・・。ロビンソン一緒に歌ったり。「私は〇〇(女優)好きじゃないけど。」とか。
見た目も日本人と変わらないので、日本の高校にいるような気がしてなりません。生徒もそれなりにしらけてるし、小生意気だし、やる気ないし・・・。
「〇〇先生!」と日本語で呼ばれるのも日本と一緒。
中国系のキラキラ英語名
しかし、何でその日本人と見た目が変わらないChineseは、名前が「ステファニー」とか「リンダ」「ティファニー」なんだろう?薄っぺらい顔の大阪弁の姉ちゃんが、「うち、エリザベスゆうねん。」ってゆうのに通じるものがあります(失礼すぎたかな)。
大きすぎる学校の「あるある」
それで、規模が大きすぎるので、先生たちの居場所もセクション(科目)ごとに別れていて、セクションが違うスタッフとは、全く接触なし。ご飯も日本語の教室で食べるし、うちの先生が第一スタッフルームに行かない。人が多すぎるのも考え物。ここで先生の友達(年の近い)を作るのが今の目標かな。トラブルは特にないけれど、学校が大きすぎるのも考え物で、ものすごく不便、自由が利かない・・・。電話、FAX、コピー、こんな些細な一つ一つがなんとも不便。なんでも好きに使えた前の学校が懐かしいです。
vaioをプリンタに接続できないので、印刷できず、おまけにword、excelとも日本語バージョンはメールに添付できないので、ソフトを変えてメールするようにしています。
また、アルバータに比べたら、かなり学校や家の中が寒い・・・。前は、外は寒くても中はぽかぽか、だったれど、今はほんとに寒いです。
あと、先生も生徒も日本語が読めるので、今まで読まれて困るものは日本語で書いておけばよかったけど、今はそうもいかず、ちょっと不便。ちょっと油断したら、前のメモとか読まれてたので。コワイコワイ・・・;。
ホームステイ生活
一週間交代にやってくる息子がいる時でさえ、3人。他はお父さん(ほんとに家のお父さんと同じ年)と2人。静かです。友達のうちに泊まりに言ったりも好き勝手にさせてもらっています。バンクーバーでは珍しく、日本食の嫌いな人なので、日本食は友人宅でよく作っています。
家のご飯は、やっぱり濃い・・・。
先日、遊びすぎたらしくインフルエンザになり、39℃の熱が続きましたが、その時、「夕飯できたけど食べる?」といわれたので、何か聞いたところ、「ステーキ!」といわれました。そんなもん食えるかっちゅうねん。
私のことは気にしてないで単に彼等が食べたかったからなのか、それともこっちの人は風邪でも油っこいものを食うのかは私にはわかりません。
そういえば、アルバータで寝込んだ時も、夕飯はハンバーガーとかピザだったなあ。今回は結局4日ほどおじややうどんを作って過ごした。でも、昨日の夜は一緒にピザを食べました・・・。
英語については、最近何にもしてませんね。単語帳なんて三日坊主だし、学校じゃ日本語ばっかりだし、日本人の友達と会うことも多いし・・・何かせねば。
#カナダ・BC州バンクーバー近郊の学校で日本語教師アシスタント