オーストラリアの小さな町での日本語教育体験談

オーストラリア 日本語教育

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マッカイ?・・・今まで聞いたことのないこの町が私の日本語教師アシスタントとしての派遣先だと知らせを頂いたとき、私は真っ先に地図帳を開きました。

オーストラリア・QLD州のケアンズとブリスベンのちょうど真ん中あたりにあるマッカイ(Mackay)は(その地図帳ではマッケーという表記でしたが)、ガイドブックにほんの1ページ載っているかいないか、という小さな町でした。

サトウキビの産地として有名で、市内から1歩外に出ると、延々とサトウキビ畑が続いているというのどかなところです。

アットホームな小学校

私はそのマッカイ市内から15キロ程離れた小さな町にある公立の小学校に1年間お世話になりました。

この学校ではこれまで8年間日本語の勉強をしていたので、教材も豊富に揃っており、日本語教師アシスタントも既に4人目だったので、すんなりと受け入れてもらえました。

積極的なオーストラリアの子どもたち

生徒達はとてもフレンドリーで、校内で会うと「ハロー、〇〇〇!」「コンニチハ、〇〇〇センセイ!」と声を掛けてくれ、休み時間にもよく話しかけてくれ、皆本当にかわいかったです。

授業中はさすがオーストラリアの生徒!という感じでどの子もハツラツと積極的に手を挙げるので、今ではすっかり慣れましたが、初めて来た時はその元気のよさに圧倒されてしまいました。

日本語の授業の進め方

学校にはメインの日本語教師がいて、オーストラリア人でしたが日本語はかなり流暢で日本文化にも詳しかったです。その先生は、今まで大学や高校で日本語を教えていたのですが、小学校で教えるのは今年が初めてということで、授業方法など2人で相談し合いながら良いチームワークで1年間やってこれたと思います。

授業ではその日本語の先生の方針として、なるべくたくさん日本語を取り入れたいということで、インストラクションなどはできるだけ日本語でして、先生が日本語と英語を織り交ぜながら授業を進め、私が日本語で例文を言ったり、黒板に書いたりするという感じでした。

また、QLD州では教えるシラバスが決まっていたのですが、うちの生徒には難しすぎる部分もあったので、出来そうなところをピックアップし、先生が考えた案で私がプリントを作り、生徒に配りました。

その他にも各教室の名前を習字で書いて貼ったり、リーディングブックや紙芝居等を作って先生や生徒に喜んでもらいました。私としても今後ずっと使える教材を学校にたくさん残すことができてうれしいです。

ホームステイ生活

ホームステイは1,2ヶ月ごとぐらいに移動し、複数のお宅にステイさせていただきました。
どこのお宅でもすごく良くしていただいたので、リラックスして過ごすことができ、オーストラリアのファミリーライフを知る大変良い機会でした。

また休日には牧場やサトウキビ畑に連れて行ってもらったり、キャンプやゴルフ、釣りや水上スキーといった、オーストラリアならではのアクティビティーもたくさん体験させてもらい本当に感謝しています。

活動を終えて

出発前、長いと思っていた1年は、過ぎてみるとあっという間で、日本では絶対にできないようなことがたくさん味わえた中身の濃い充実した1年でした。

この研修中、日本語の先生をはじめスタッフや生徒達、ホストファミリーら多くの方々に支えていただいたお陰で、こうして無事プログラム終了を迎えられたことに心から感謝すると共に、この経験と1つのことをやり遂げることができたという自信はきっと今後の私の人生の大きな糧になることと思います。

最後にこの1年間で私という「生の日本人」の存在を通し、1人でも多くの生徒が日本に興味を持ち、親近感を抱いてくれたなら幸いに思います。

#オーストラリア・QLD州マッカイ近郊の小学校で日本語教師アシスタント

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