日本から遠く離れた異国の地で、日本語教師アシスタントは、日本について様々なことを思い、考え、成長していくようです。
インド人祭
ウェリントンで Diwali というIndian Festival(インド人祭り)が催されました。ホストシスターがIndian Dance Clubのメンバーだったので参加し、たくさんの観客の前でIndian danceを披露していました。とてもうまく踊っていました。私が日本語教師アシスタントとして活動している学校の生徒らも歌のコンペディションにエントリーし、一番最初に合唱を披露していました。とてもうまく感銘を受けたのですが、生徒の中にはマオリの子が多く、まるでHaka(ハカ)のようにも私には聞こえました。
日本語クラス
ウケがよい「幸せなら手をたたこう」
童謡の「幸せなら手をたたこう(If you're happy and you know it)」を日本語で教えました。Y13の生徒でさえ、とても楽しそうにやっていました。私が思うに、ニュージーランドの子どもたちは、ただ歌を歌うよりも、clapping(手を叩く)、stomping(足踏み)、clicking(指をパチンと鳴らす)という動作が大好きなようなので、この歌はアクティビティとしてオススメです。クラスがとても生き生きとなります。
言語の重要性
クラスをオーガナイズするのが私にはとても難しいので、自分一人で教える機会は今のところあまりありません。何か教えようとしても、私のブロークン・イングリッシュには、生徒たちはなかなか耳を傾けてくれません。ニュージーランドに来るまでは、言葉というものがこんなにコミュニケーションで重要だとは思ってもいませんでした。言葉なくして日本語は教えられません。
この前の月曜日、日本語の先生(ニュージーランド人)が休んだので、急きょ、私が一人で教えることになりました。が、まったく上手くクラスコントロールできず、がっかりでした。
日本人留学生の存在
あと理解できないのが、日本人留学生が日本語のクラスを取っていることです。ニュージーランド人の生徒は、日本人の生徒に聞けばいいので、私がいる意味があまりありません。もちろん、日本人留学生にとっては、Kiwi(ニュージーランド人)の生徒とコミュニケーションできるので、とても良いことなのは理解していますが、日本人留学生の存在は、時に私のモチベーションをそいでしまいます。学校での人間関係
先生たちとの会話
モーニングティーやランチタイムは、スタッフルームでなるべく過ごして先生達とコミュニケーションを取ろうとは思っているのですが、いまだに言語の壁を感じます。先生達の会話に参加しても、英語が理解できません。なのでそんなときはパソコンに逃げて日本のニュースなどをチェックしてます。生徒たちとの会話
一方で、最近は、生徒の会話やスラングが聞き取れるようになってきたので、英語のリスニング力は以前よりも上がってきていると感じます。なので生徒とはジョークを言い合って笑えるようになってきています。ホームステイ生活
来年、日本語クラスを取っている生徒20名ほどが、日本にスクールトリップに行くそうです。ホストシスターもその一人で、日本に行くとのこと。ホストマザーがニュージーランド人と日本人のハーフなので、神戸に実家がある関係で、ホストマザーもスクールトリップに付き添いで行くことになりました。
スクールトリップ後、さらに1週間日本滞在を延長して、日本を旅するそうで、ホストマザーとファザーとシスターが、私の故郷・福島も訪れてくれるそうで、(来年には帰国している私と)日本で落ち合う予定です。福島のどこにホストファミリーを連れて行ってあげようか、今からとても楽しみに考えています。
ただ、ホストファミリーはいつも旅の予算を心配しています。3人で約1ヶ月の日本旅行は、かなりの予算となるようです。
辞書英語は通じない
こちらでの生活では、できるだけたくさん英語を使おうと努力しています。英語の構文と日本語の構文はとても異なるのでおもしろいです。ホストマザーが私の英語をチェックしてくれるのですが、私は日本で英語の教師だったとき、かなりたくさんの間違った英語を生徒たちに教えていたことを知りました。
英語で文を作る時、よく辞書を引くのですが、辞書英語はどうもネイティブには通じないようで、よくホストマザーに
I don't understand what you want to say.と言われてしまいます。もちろん私は英語のネイティブスピーカーではないので、完璧な英語を話すのは不可能なのはわかっていますが、もっと勉強を続けて、より完璧に近づけるよう、頑張りたいと思っています。
ニュージーランドでの日本のイルカ漁の報道
日本のイルカ漁のことがこちらのテレビで報道されていました。個人的には、ニュージーランドの意見に基本的には理解できるのですが、しかし、これはとても難しい問題だとも思います。
私たちは、生きる手段としてたくさんの動物たちを食しています。しかし我々は、鯨やイルカの肉無しでも生きていけます。
なので私はそれらの漁には異論はあるのですが、その一方で、私はNew Zealander(ニュージーランドの人々)も、日本の捕鯨やイルカ漁を非難することはできないと思います。
なぜならニュージーランド人もたくさんの動物、とくにlamb(羊)を食べているからです。ニュージーランド人も、お金稼ぎと食べるために40millionsもの命を犠牲にしています。
日本を非難するのなら、ニュージーランドの人々も非難されるべきです。
なので、どの動物を食するかは、それぞれの国が判断するべきことです。
私は捕鯨は、今始まったものではなく、昔からある日本の文化の1つだと理解しています。
もしテレビでたくさんの羊たちが殺されるのを観たら、日本人もニュージーランドを同じように非難することでしょう。
インドでは牛は神聖な生き物とされていて、決して牛を食べることはしませんが、だからといってインドの人々は他国の人々が牛を食べていることを非難したりはしません。
日本の捕鯨を非難する前に、我々は全員、動物によって生かさせてもらっていることに感謝するべきだと思います。
#ニュージーランド・北島・ウェリントン近郊の学校で日本語教師アシスタント