日本を中国だと思っている子が多いカナダで足跡を残す

カナダ

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カナダに日本の軌跡を残す

カナダでは、日本は中国の中になると思っている人も少なからずいます。日本語教師アシスタントは、そんな人々の中で活動して、日本の広報大使の役割も務めます。

カナダでの10ヶ月の日本語教師アシスタント活動を振り返って

カナダに来た頃は「10ヶ月もある」と思っていたけど、今思うとあっという間でした。

正規の日本語の授業や、私の持ち時間があまりなく、毎日ほとんどスタッフのヘルプに追われていましたが、慣れてくると、後半くらいから自分のやりたいことがあるとスタッフに時間をもらい、やりたいことをやらせてもらえました。

スタッフ不足で約束した時間がなくなることも多々ありましたが、自分なりにエンジョイしました。

最終日はうちの学校では卒業式もお別れ会もなく、ふだんと同じ感じで、むしろふだんよりも忙しく、子どもとお別れする時間もなく終わってしまったのが残念です。

本当に毎日いろいろあって、悩み、落ち込みつつも、子どもの笑顔に元気をもらい、仲の良いインド人の先生にも助けられ、乗り越えられた10ヶ月でした。

日本語のクラス

お別れ

今まで撮った子どもの写真(折り紙や工作した時などの)を切り取り、一人ひとり紙皿に貼り、子どもの名前とメッセージを書いてプレゼントしました。

子どもはまだ小さいので、私の事を覚えていてくれるか分からないけれど、少しでも子どもたちの思い出の中に私のことや日本の事が残ってくれるといいなと思います。

また、両親宛に手紙を書いて、日本語教師ボランティアが終了して、日本に帰ることを伝えました。

子どもの親とも毎日顔を合わせ、仲良くなったので、子どもとお別れするのと同じくらい、寂しいです。

生徒に日本についてプレゼンをしてもらう

今月はエレメンタリー(小学校)の子どもたちに、日本についてプレゼンをしてもらいました。折り紙をみんなに教えた子もいました。

日本は中国?

小さい子どもは、日本を中国だと思っている子もいて、かわいいです。私も昔、海外は全部アメリカだと思っていたことを思い出しました。

すべてが自分のためになった

子どもの考えること、することは想像もつかず、気分屋で、さっきまで機嫌がよかったと思えば、泣いていたり、怒っていたりして、毎日バタバタして、ドキドキハラハラでしたが、学校の規模が小さい分、一人ひとりの個性がよく分かり、みんな違う面を持っていて、それを見るのが楽しかったです。そして、子どもの日々の成長には驚きました。

最後までトラブルは尽きませんでしたが、その分、自分も少しは成長した気がします。私もできることは学校の仕事を手伝い、毎日暇なく働いていましたが、今はすべて自分のためになっていたと思います。

学校の先生たちとの交流

初めは自分のしたいこと、言いたいことも言えず、一人でかかえ、悩んでいただけでしたが、だんだんと言えるようになり、最後まで校長は怖かったけれど、良い言い方を考え、伝えました。

インド人の先生には、Anniversaryのディナーにも招待してもらい、「私たちの家族の一員よ。」って言ってもらい、本当にうれしかったです。私もサリーを着て行きました。

スタッフとは雑談はよくしました。子どものことを話したり、どこまでその子どもに対して手伝っていいのか?など聞いたりしました。子どもは自分でできることも、時には泣いたりして「やって-!!」と言うこともするので、できることやできないこと、どのくらい手伝えばできるかを、いつも考えながらやりました。

カナダでのホームステイ生活

ホストファミリーや友達も、カナダ生活での私の強い味方でした。ホストファミリーにはよく愚痴を聞いてもらっていました。

今月、父が日本から来てくれて、ホストファミリーとも一緒に時間を過ごせて、父もホストも喜んでくれました。たくさん食べるようになった私を見て、父も喜んでました・・・笑。

ホストファザーは1日仕事をオフにしてくれて、ナイアガラまで連れていってくれたりもしました。

また偶然にもホストマザーと私の父の会社が同じだったり、ホストファザーは日本企業で働いているという共通点もあり、会話も3人で盛り上がってました。

このホストファミリーは、私が初めての受け入れでしたが、本当によくしてもらいました。私も家族の一員だと感じることができ、たくさん愛情をもらいました。

今度は日本で会うことを約束しました。

空港へは、ホストマザーは仕事で来ることができなかったけど、ホストファザーと子どもたちが来てくれて、お別れをしました。泣きわめいている子どもとのお別れは本当につらかったです。下の子は、私から離れず、泣き声を聞きながら、空港の出発ゲートに向かいました。

ホストファミリーは、私の第二の家族になりました。

英語

学校では子どもや先生の使う英語を真似て、覚えていきました。たまに子どもに発音を注意されることもありましたが・・・。子どもも私の立派な英語の先生です。

カナダ人、韓国人、中国人、いろんな人と友達になり、一緒に遊びに行ったり、家に招待してもらったり、教会に行くと、たくさん友達にも会え、英語を使う環境には恵まれていたと思います。

その分、自分で勉強をすることをしなかったのが反省点ですが・・・。こっちの友達も、私の大きな支えになりました。楽しい時間を過ごせました。

英語が上達したこともうれしかったですが、何よりもカナダでたくさんの人に出会えたこと、愛情をたくさんもらえたことが幸せでした。

#カナダ・オンタリオ州トロント東部の学校で日本語教師アシスタント

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