先日、ちょうどカナダ・BC州の先生方がストライキをしている時、お休みをもらって、同期の日本語教師アシスタントと一緒にアメリカに旅行に行きました。
メキシコとの国境の町を訪れたので、半日だけ、国境を越えてメキシコの町へ行くこともできました。
はっきり言って、とてもショックでした。
一歩、国境をまたいだだけなのに、町の通りは雑然としているし、カフェでお茶を飲んでいる間に、民芸品やお菓子の入ったカゴを持った小さな子どもたちが何人もやってきました。
そうした子どもたちの中には、学校に通うことのできない子もいるとか。
アメリカとの国境のゲートの前では、赤ちゃんを抱いた女の人が、空っぽの哺乳瓶を持って、「ミルクがないんです」と観光客に訴えていたり・・・。
いろいろなメディアを通して貧しい国のことは知っていたけれど、実際に目の当たりにしてみて、何もできない自分が悲しくなりました。
日本に生まれた私は、なんて恵まれているんだろう、今まで当たり前に思っていたことの一つひとつに感謝することを忘れてはいかない、と強く思いました。
私にできることは、旅で見たこと、感じた事を、少しでも多くの人に知らせる、ということぐらいしか思いつきませんでした。
どれだけの人が理解してくれるかはわかりませんでしたが、前任校(私が日本で勤めていた学校)にEメールを送りました。
世界の国々の中で見ると、日本はとても恵まれている国なんだ、ということを知ってもらいたいと思いました。
そしてできれば、日本の子どもたちに「自分でできることはないか」を考えてもらいたいと思いました。
- 感謝の気持ちを忘れない
- 物を大切にする
- 世界のニュースに目を向ける
・・・などなど、何でもいいんです。
もしも、その旅を経験していなかったら、(他の日本語教師アシスタントがカナダのホームステイで経験した、フィリピンのお手伝いさんによる嫌がらせトラブルについて)ドラマみたいなことが本当に起こるんだなぁ、大変だっただろうなぁ、くらいにしか思わなかったかもしれません。
でもその日その日を生活するだけで精一杯の人たちから見たら、私たちのしていること(日本文化紹介や日本語を無償ボランティアで教えるという日本語教師アシスタント活動・・・言ってしまえば「生活にある程度余裕がないとできない活動」)が理解できないのは当然のことだと感じます。
なんだかまとまりのない文章になってしまいましたが、このカナダで、生活にゆとりのある人たちがそろった私立の学校で、日本語教師アシスタントをするだけでは得られなかったであろうことを、このアメリカ-メキシコ旅行で経験できた私はラッキーだと思っています。
そして、今回、この日本語教師アシスタント・プログラムに参加できたことを感謝している私です。
#カナダ・AB(アルバータ)州の学校で日本語教師アシスタント