カナダで日本語教師アシスタント1年間の体験談

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カナディアン・イングリッシュ(カナダ英語・カナダ人の英語)が聞きやすいから、という理由でカナダを選ぶ人も多いようです。

日本語教師アシスタントの志望動機

一生に一度でいいから海外生活を楽しんでみたい、英語も勉強したい。でもただの語学留学ではなく、何か人の役に立つようなことをしながら、何か現地で日本人ならではの「役割」を担いながら、充実した海外生活を送りたい。そんな気持ちから日本語教師アシスタント海外派遣プログラムを選びました。

カナダという国を選んだ理由

日本で通っていた英会話学校にはいろいろな国から来た先生が11人ほどいたんですが、その中でカナダ人の先生が4人いて、4人ともとてもナイスな先生で英語も聞きやすい感じがしたので、一度はカナダに行ってみたい、と思うようになりました。

バンクーバーの生活は

私のイメージしていたカナダの気候とは違い、夏は涼しく、また冬はそれほど寒くない温暖な気候で過ごしやすかったです。派遣地のバンクーバーでは遠くに見える山の積雪を除いては、雪を見ることはありませんでした。

学校で活動したこと

まずは現地の先生からの要望で、子供たちに折り紙や箸の使い方、習字などを教えました。活動中は子供たちが日本に少しでも興味を持ち続けてくれたらいいな、と願い、とにかく思いついたことを何でもトライして教えるようにしました。

ホームステイ生活は

派遣校の生徒さん宅がステイ先だったのですが、そこがまるで公園のような大きなお庭のある、お城のような真っ白な大邸宅で、着いた時はびっくりしました。家族構成は、ご夫婦と4歳と10歳の女の子が二人と、猫が一匹。特に下の子は私の英語の先生役をかって出てくれ、家にいる時はいつも一緒でした。

ペットの猫も、言葉がいらないので、私の癒し的存在でした。

家を一歩出るとのどかな風景が広がり、休日にはホストマザーやホストファザーとよく散歩に出かけました。ホストマザーが何より親切で、夕食後にはその日の学校での出来事を私のつたない英語でも忍耐強く聞いてくれ、私に英語を話す機会を与えてくれました。

どのくらいでカナダ生活に慣れたか

日常の生活面では1ヶ月も経たないうちにすぐに慣れることができました。カナダの自然とホストファミリーの温かさが、私の初めての海外生活の不安と緊張を振り払ってくれたんだと今、感謝しています。

不安だったことは

当初一番の心配事だったのは英語でした。でもカナダで活動を始めて2,3ヶ月立つ頃には、英語も努力次第で何とかなるんだ、という自信が生まれてきました。これも友達のように会話に付き合ってくれたホストシスターのおかげかもしれません。

派遣校はアットホームな学校だったので、学校でもとにかく自分からどんどん話し掛けるように心がけました。少々英語が下手だとしても、そんなことは隠しても少し話せばバレてしまうことなので、開き直って恥かしがらずにどんどん話し掛けていきました。

当初は目も当てられないほどひどかったであろう私の英語も、6ヶ月が過ぎる頃には、学校のスタッフやホームステイの方々と問題なくコミュニケーションをとれるほどになってきました。

1年間を振り返って

もちろん楽しいことばかりでなく、悔しい思いや辛い思いを経験することもありましたが、現地の子供たちや地域の人々、ホストファミリーの生活の中に受け入れられ、感謝と興奮の毎日を送ることができたと思います。

日本語教師としては私の勉強不足で100%の役割を果たすことはできなかったかもしれません。

それでも、目を輝かせて私なんかの話を子供たちは聞いてくれました。私が派遣校を去った後も、子供たちが日本に少しでも興味を持ち続けてくれたらいいな、と今は思います。

帰国後は

帰国後はカナダでの経験を買われてか、ホテルでの就職が決まりましたが、将来は、やはり海外で働いてみたいので、早速、日本語教師養成講座を申し込み、働きながら420時間の日本語教師課程を勉強しています。

日本に来てくださった外国人の助けになりたいですし、よりプロフェッショナルな日本の紹介の仕方や日本語の教え方を学んで、またいつかカナダに戻り、日本語や日本文化を伝えられる機会があればと思っています。


#カナダ・BC州バンクーバーの学校で日本語教師アシスタント

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