オーストラリアは日本と季節が正反対ということもあり、12月半ばから1月末までのクリスマス・ホリデーはベスト・シーズンであり、日本語教師アシスタントの皆さんも、オーストラリアでのロング・ホリデーを満喫しています。
オーストラリアにいることを一番感じさせる季節
特にクリスマスと年末年始の様子は、日本のそれとは異なり、自分がオーストラリアにいるということを、あらためて実感するようです。サンタクロースがビーチでサーフィンとBBQ
確かにクリスマスにビーチでサンタクロースの帽子をかぶりながらサーフィンしたり、バーベキューに興じる様子などは日本ではとても想像できないかもしれません。オーストラリアならではの風景として絵ハガキのイラストになっていたり、インスタ映えするというか、例えていうなら日本で7月か8月にクリスマスを迎えるのと同じような変な感覚となります。真夏のクリスマスに向けて、12月上旬から中旬にかけて、夜遅くまで開かれる歴史あるクリスマス・マーケットも名物で、日本でいうところの夏祭りの屋台のような感じなのですが、暦は12月なのでとても不思議な感じがします。
大晦日の晩もお菓子やワインを持ち寄ってのパーティーで盛り上がったり、各種イベントで花火が打ち上げられたり、仲間同士でカウントダウンを迎える光景も、いかにも海外で迎えるNew Yearといったところでしょう。
旅行のベストシーズン
このホリデーを利用して、オーストラリア国内を旅行する方も数多くいます。日本語教師アシスタントの参加者の中には、日ごろから励まし合っている同期派遣の参加者と連絡をとり、一緒にオーストラリアをラウンドしています、という方々や、中にはオーストラリアの近隣諸国のニューカレドニアやニュージーランドに足を伸ばしたり、旅行のついでにダイビングのライセンスを取得する方もいて、ホリデー期間ならではの体験を皆さんしているようです。
単なる旅行と違い、長期間を滞在できること。また現地で生活していることから情報収集が可能となり、一緒に旅する仲間もできるなど、日本語教師アシスタント・プログラムに参加することにより、ホリデーもより充実したものとなるかと思います。
オーストラリアは観光産業に力を入れている国でもあり、行く先々の地で、必ずや生涯忘れない思い出を参加者の皆さんに与えてくれることでしょう。
以下は、NSW州で活動する日本語教師アシスタントの、年末年始のホリデー体験談です。
夏に響く除夜の鐘
私はクリスマスとお正月を、ホームステイ先の親戚の家があるニューキャッスルで過ごしました。ニューキャッスルはシドニーから電車で2時間のところにある街ですが、海に面した自然あふれる小さな街で、ここでオーストラリア人に囲まれながら、クリスマスを過ごすというのは、私にとってとっても興奮する出来事でした。クリスマス・パーティーにはホストファミリーの親戚の方が数多く集まり、たくさんの人と料理に囲まれて盛りだくさん。心も体も10kg増量!っていう感じです。
滞在期間中には、生まれて初めて見るような青く美しい海と白い砂浜のビーチや、動物園に連れて行ってもらいコアラと戯れたりして、否が応でもオーストラリアにいることを実感しました。
お正月のパーティーのたいへん盛り上がり、オーストラリア人パワーに圧倒されながらも、カクテル三昧で花火を見ながら皆で新年を喜び合い、日本とは一味違う本当に楽しいお正月でとなりました。
夜もふけて、各国の年明けの様子をテレビで見ていると、日本の様子が写し出され、除夜の鐘がゴーンと響いていました。何か、オーストラリアで盛り上がった後、厳かな鐘の音を聞くのも、何とも不思議な気分でしたが、その様子を見て初めて年が明けたことを実感したしだいです。
日本語教師アシスタントとしての残り3学期間。後2回もホリデーが残っているかと思うと、とてもワクワクします。今から次のホリデーを楽しみにしていますが、ホリデーがあるからこそ、学校での活動も楽しめる感じがします。
オーストラリアの人々の、ホリデーベースの人生設計も捨てたものではないな、と感じる今日この頃です。