「大学を休学して留学する」などのキーワードで検索してみると、「後悔」「デメリット」「就職が不利になる」といった推奨キーワードが現れます。大学を休学して留学すると後悔するのでは?とか就職が不利になるデメリットが生じるのではないか?ということを不安に感じる人が多いようです。
また、留年するならいっそ海外留学してしまおうか?とかプランを立てる人もいるようです。
さらに休学して留学するタイミングとしては、「大学1年生」の時と「大学4年生」の時のどちらかで考える人が多いようです。
中には、卒論制作のためのデータ収集を目的として、日本語教師アシスタント留学を選ぶ人もいます。
→詳細:大学の日本語教育の卒論の実地データ収集
以下は、大学3年生から4年生になる時に、1年間大学を休学して、オーストラリアで11ヶ月、日本語教師アシスタント活動をおこなった女子大生の体験談です。
ちなみに、日本語教師アシスタントは、(ゼミの教授の理解次第で)大学の単位の1つとして認定されることもあります。
日本語教師アシスタント活動を終えての感想
私はシティ(都市部)よりも、田舎の学校に派遣されて、むしろ良かったと思っています。シティでの生活はいつでも経験できると思うのですが、田舎の生活はなかなか経験できないからです。今回、日本語教師アシスタントとしてオーストラリアに行かせていただいたことは、生涯の宝物の1つです。オーストラリアにアシスタント教師として行かせていただく機会をいただき、本当にありがとうございます。これから、この経験がきっと何かの役に立つと思います。
出発前(日本出国前)は・・・
日本からオーストラリアの研修に参加するまで、ずっと一人だったので少し不安になりました。勉強しておけばよかったこと
日本の文化、特に年中行事などをもっと勉強しておけばよかったです。いざ、現地で生徒に質問されても、背景や歴史が分からないことが多々ありました。あとはとにかく英語力。あればあるほどよいです。どれだけ英語を勉強しておいても十分、ということはないでしょう。
持ってくればよかったもの
私の派遣校は(日本語教育が代々盛んな学校だったので)、学校にほとんど日本語教育関連のグッズがそろっており、持ってくればよかったものは特にありません。しかし、冬に生徒にホッカイロをあげたら、すごく喜んでいました。オーストラリアにないものはやはり人気がありますね。
オーストラリアでの1日のスケジュール
- 07:00 起床
- 07:45 スクールバスに乗る
- 08:45 スタッフミーティング
- 09:00~15:20 授業(空きコマあり)
- 15:30 スクールバスで着たく
- 16:30~19:00 読書、散歩、昼寝、TV鑑賞、ホストファミリーと遊んだり、手紙を書いたり、勉強したり・・・
- 19:30 夕食
- 20:00 ホストファミリーと団らん
- 21:30 シャワー
- 22:30 就寝
評判の良かった授業は?
日本のトイレの話、フルーツバスケット、「頭・肩・ひざ・ぽん」ゲームなど。年の終わり頃に教科書を使って授業をやらせてもらったのですが、私の授業を見ていたスタッフの方に、「あまり余計な事を話さないし、テンポがよく、生徒はよく聞いていた。」とほめられました。
ホームステイ生活について
ホームステイ先は、合計6軒のホストファミリーを経験したのですが、どの家族もとても素敵でした。得たものは、家族のありがたさ。休日の過ごし方を学んだり、人の家で生活する「ずうずうしさ」を得ました。
活動中、困ったこと
コンタクトスタッフの日本語の先生が、他の学校に移ることになり、しばらく孤独感を味わう時期がありました。これから日本語教師アシスタントに参加する方へアドバイス
派遣前は、とりあえず英語に慣れておくことが大切です。英語を観たり、洋楽を聞いたりするなど。活動中は、出会った人との会話を楽しむこと。英語で毎日簡単な日記をつけるなど。日本語の授業だけでなく、いろいろな教科の授業に積極的に参加するとよいでしょう。
私の通った学校は田舎にあったので、スクールホリデー中はとにかく旅行をしまくりました。夏休みには友達のいるニュージーランドに行ったりして、すごく楽しく過ごしました。
留学の予算(費用)について
私の派遣校は田舎だったので、ほとんどお金を使う必要はありませんでしたので、現地での滞在は当初思っていたほど費用はかかりませんでした。ホームステイ代は週100ドルほどで、日本語教師アシスタント活動中はそれ以外はほとんどかからなかったという感じです。でもホリデーの旅行の時はたくさん使いましたが・・・。シティに派遣された人は、たくさん使ったのではないでしょうか。日本語教師アシスタントに参加して変わったことなど
帰国後は、4月から大学4年に戻ります。しばらくは大学の授業や就活で忙しくなると思いますが、卒業後は、できれば青年海外協力隊に参加したいと思っています。日本語教師アシスタントに参加して、以前より初対面の人と話すようになりました。自分の意見を相手に伝えることができるようになりました。そしてちょっと嫌味な冗談を言えるようになったのですが、日本人には通用しないので、帰国後は困ることがあります。
英語については、ヒアリング力は確実に上がったと思います。スピーキングも多少は良くなったと思います。
# オーストラリア・ビクトリア州のセカンダリースクールで日本語教師アシスタント
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