気候が年間を通して温暖、治安も良く、その上公用語が英語であるなど、多くの魅力を持つニュージーランドに憧れ、永住権を取得してこの国に移住する人が年々増加しています。
ニュージーランドに移住したばかりという人にとってまず大切なことは、この国に一日も早く生活の基盤を築くべく様々な生活に関する情報を入手することでしょう。
そこでニュージーランドでこれから生活を始めようとされる人々にとって、こちらでより快適な生活をして行く上で欠かせない情報をまとめてみました。
NZで生活を開始するにあたってまず最初に確保しなければならないものの一つに住居があります。
今回はニュージーランドにおける住居の種類、賃貸、購入方法などについてご案内します。
住居の種類
ニュージーランドでは、オークランドのような大都市には、独身者や子供のいないカップルが住めるアパートが出来ていますが、一般的に日本でいうマンションやアパートが少なく、殆どの住居が一戸建てになっています。ですから通常住居を賃貸するには、一戸建ての住居を賃貸するケースが多く見られます。また、独身者の間では、フラットと呼ばれるアパートや一戸建ての物件を何人かの人とシェアするのが一般的です。賃貸物件の探し方
1)新聞広告で探す
オークランドで言えばニュージーランド・ヘラルドのような新聞に、“To Let”(貸します)という欄が設けられています。全国的に水曜日と土曜日の新聞に物件に関する記事が掲載されることが多いようです。条件の良い物件は、すぐに契約されてしまうため、広告が掲載される日には出来るだけ早く新聞をチェックして広告主に連絡、アポイントを取り付ける必要があります。広告は地域別(アルファベット順)に掲載されるのが一般的です。フラット・シェアを希望する人は、新聞の”Flat to Let”の欄をご覧下さい。2)不動産業者を利用する
自分の居住したい地域の不動産業者に連絡を取り、自分の希望に沿った物件を紹介してもらうことも出来ます。イエロー・ページで不動産業者の欄を見れば、居住を希望する地域の業者の連絡先を見つけることが出来ます。但し、不動産業者に仲介を依頼する場合には、通常約1週間分の家賃を手数料として徴収されます。3)日本人向け情報センターを利用する
ワーキングホリデー・メーカーを含む日本人の一時滞在者の数が増えるに比例して、これらの人々のために会員制で情報を提供しているインフォメーションセンターが増えています。これらの機関では、こちらの生活に必要なあらゆる情報を提供してくれますが、フラットシェアについての手助けもしてくれます。物件の購入方法
1)不動産業者まで出向いて行く
ニュージーランドではほとんどの物件は不動産業者を通して売買されています。賃貸の場合と同様、新聞には物件売買についての広告が掲載されます。また不動産業者のオフィスには、現在販売中の物件の写真つきの広告が貼り出されますので、直接業者に出向いて行き、自分の希望に合った物件を紹介してもらうことが出来ます。興味のある物件の訪問を希望すれば業者が手配してくれます。2)オープン・ハウス
ニュージーランドには、売りに出されている物件を週末に自由に訪問する事が出来るシステムがあります。実際に訪問できる物件はオープン・ハウスと呼ばれ、通常土曜日に2時間だけ物件が一般に開放されます。そこで実際に見た物件が気に入れば、売買を仲介している不動産業者にその旨を告げ、業者を通して売り手(物件のオーナー)との間で料金の交渉が行われます。そして両者が合意に達した時点で契約が交され、契約で定められた日時にディポジットと呼ばれる手付金を支払うことになります。3)オークション
個人や業者を通して出された広告をもとに物件を購入する方法のほかに、オークション(競売)に出向いていき、物件を購入する方法があります。これは業者によって手配されたオークションの当日に競売にかけられる物件を実際に見に行き、その場で行われるオークションに参加して自分の希望する値段を出す方法です。そして自分の希望の購入価格と売り手の希望する価格が一致して始めて売買契約が成立するというものです。4)売買契約は弁護士を通して
New Zealandでは物件の購入に関する契約書の締結には、不動産弁護士に手続きを依頼するのが最も一般的です。購入にあたって大変重要な銀行からのローンの設立に関する書類も通常は弁護士が行う事になっています。弁護士は、不動産業者からの紹介、口コミ、またはイエロー・ページの弁護士の欄をチェックすることにより見つける事が出来ます。ちなみに日本語教師アシスタントとしてニュージーランドで活動している最中に、家(マイホーム)を購入した人もいます。