箸の使い方授業は飴より豆がよい理由

ニュージーランド 学校行事 数字

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箸は飴より豆が良い理由

海外の小学生に日本語を教えるのは一見、とても簡単て楽しそうですが、実は中学生や高校生に日本語を教えるよりも難しく、小学校での活動を挫折してしまう日本語教師アシスタントもいます。

ニュージーランドの学校での出来事

マオリの踊りの練習

9月にシティ(街の中心部)のフェスティバルで、Year3、4の子どもたちが、マオリの踊りKapa hakaを披露するらしく、毎週1時間、ホールでその練習の授業があるので、私もポイを持って、一緒に参加しています。

みんな一生懸命練習していてとてもかわいいです。

突然「スポーツデイ」になる

凄く天気の良い日の午後、急にSports Dayになったようで、全学年の生徒たちが、校庭でいろいろなスポーツを楽しんでいました。

私はそれが何日もあるとは知らず、いつものように授業の用意をして教室に行ったのですが、誰もおらず・・・。

誰か一言言ってよねぇ・・・という感じでした。

日本語の授業・日本文化紹介

大人数に折り紙(鶴)を教えるコツ

8月ということで、広島の「平和の日」(Peace Day)に合わせて、千羽鶴の鶴の折り方を教えました。しかし、Year3,4の子どもたち(1クラス25人)に、一斉に教えたのは失敗でした。

小さい子どもたちにはかなり大変だろうとは分かっていたけれど、担任の先生に頼まれたので、トライしたら、本当に時間がかかって、かなり体力消耗しました。

次のクラスでは、鶴を折る時、いくつかのグループに分けて、順番に教えたので、効率よくできました。

指でパチンと鳴らすと効果的

Counting(数え方)を教えるにしても、指でパチンと鳴らしながらリズムよく数えさせると、子どもたちも楽しそうにマネをしてくれます。

Greeting(挨拶)にしても、ただ覚えさせるのではなく、歌にして振りを付けると、「もう1回!」と子どもたちはノッてきます。

自分も楽しく、そして生徒を楽しませる気持ちが大切だと感じます。

Countingの授業では、数字のカルタ取りゲームを3グループに分けて行いました。

1グループ8人なので、私が見ていないところでズルをしていたりして、かなり騒がしかったけれど、数字の表を見ながら一生懸命やっていて、かなり盛り上がっていたので、良かったなぁと思いました。

箸の使い方の授業

Year2,3のクラスでは、お箸についての授業をしましたが、すでに使ったことのある子や、家にお箸があるという子も結構いたので、予想以上に使い方もよくできていました。

しかし、練習用にて配った日本の飴ばかりに皆、気を取られてしまって、練習をしないで「飴を違う色と変えて!」とか、「いつ食べていいのか?」とか、「これは何味?」とかばかり聞いてくるので、豆で練習させればよかった・・・とちょっと後悔しました。

箸のBad Manner(悪いマナー)の説明をしたらしたで、おもしろがってそれをわざとやって、私に見せてくる・・・でも子どもってかわいいですね。

日本語の授業以外の過ごし方

Play Time(休み時間)に、子どもたちと外に出て遊んだりしています。

あと体育の授業にもたまに参加しています。

スタッフルームではこちらの学校に来ている教育実習生や週に何回か先生のお手伝いをするAidさんたちが話しやすいので、頑張って話すようにしています。

Play Timeでは外を歩いていると、自然と教えているクラスの子どもたちが集まってくるので、いろんな遊びを教えてもらいながら、楽しく過ごしています。

ニュージーランドのホームステイ生活

ホストマザーが学校の先生なので、いろいろと相談に乗ってもらったり、教え方のアドバイスをしてくれたりします。

英会話のプライベートレッスンを始め、授業で教える内容を書いたノートをいつもチェックしてもらっています。

あとやはりヒアリングが苦手なので、英語に耳が早く慣れるよう、常にラジオをかけて、またニュースを欠かさず見るようにしています。

あとはなるべく家族(ホストファミリー)といる時間を増やすこと。

速く話されると、ついそのまま聞き流してしまうので、分からないことは、ハッキリさせるように心がけています。

ニュージーランドのお葬式

ホストマザーのお母さんが、近くの病院に入院していたのですが、突然、亡くなり、家の方は、バタバタと慌ただしかったです。

葬式には私はどうするかと聞かれ、どうすべきか分からなかったのですが、とりあえず参列してきました。日本の葬式とはかなり様子が異なっていて、貴重な経験をしました。

1学期間(第二学期)を経験した感想

こちらの小学校に来てから早くも1ヶ月が経ちました。

でも1日1日が本当に長く感じられた1ヶ月でした。

いろんなクラスに参加して、先生のお手伝いをしたり、教材を作ったりしつつ、時間の取れる時に、日本語の授業をさせてもらっていましたが、最近やっと私のタイムテーブル(時間割)が決まりました。

私は英語をうまく話せないので、こんな大勢の生徒を相手に前任者のように教えることはできない、と訴えたせいか、かなり気を使ってタイムテーブルを学校が作成してくれました。

これからは1日に2クラスを教え、それ以外の時間は、個別の学習をする生徒たちのリーディングを見たり、参加したい授業に出たりする予定です。

計2学期間(第二・第三学期)を経験した感想

3Term(第三学期)もなんとか無事に終了しました。

この学校に初めてきて、自分が想像していた日本語教師アシスタント・ボランティアという位置づけではなく、日本語の先生として一人で授業を行う(クラス担任の先生はいる)という責任に、かなり動揺し、英語もままならないまま始まってしまったので、かなり辛い思いもしました。

少しずつ手ごたえを感じるようになり、やっと楽しいと思えるようになってきました。

毎日いっぱいいっぱいの授業でしたが、人懐っこくて、本当にかわいい子どもたちの笑顔に励まされて、3Termを終えることができました。

今、感じることは、自分がどうしたいか、何ができるかをしっかりアピールしなければならないということ。

誰も世話をしてくれるわけではないので、自分から行動を起こしていく必要があります。

貴重な経験ができて良かったと思っています。

4Termから、日本語教師がいる北島のカレッジ(中学・高校)に活動場所を移させてもらいます。

実際に日本語の授業がどう行われているのか見たいし、アシスタントができればと思ったのと、これ以上、小学校で続けていくことは、自分にとっても学校側にとってもいいとは思えないような気がするので、そうさせていただきました。

#ニュージーランド・南島の学校で日本語教師アシスタント

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