オーストラリアの日本語教師アシスタントが活動する学校の中には、滞在費が無料、食事も3食付きで無料、というところもあります。
つまり、現地でほとんどお金を使わないで1年間生活できる、ということになります。
滞在費・食事無料の学校の詳細
学校がある場所
この学校がある街は、人口約6万人ほどで、最寄りの主要都市は、オーストラリア・QLD州の州都ブリスベンになります。ブリスベンがあるQLD(クイーンズランド)州は、日本からオーストラリアへ渡航する際の玄関口となるケアンズがある州です。年間通じて温暖な気候であることで知られています。
QLD州はゴールドコーストやサンシャイン・コーストなどのサーフィンができるビーチ、世界最大のサンゴ礁地帯であるグレート バリアリーフなどが人気です。
学校の概要
私立のキンダーガーテン~プライマリースクール~セカンダリースクールの一貫校です。日本の中学生から高校生に当たる学年です。全校生徒は約300人で全寮制の学校です。生徒の半数以上が学校の敷地内にある寮に入って学んでいます。この寮に、日本語教師アシスタントも滞在することで、滞在費は無料となります。寮での食事(3食)も無料です。寮は個室となります。他の先生も、寮に住んでいる方もいらっしゃいます。
※女子寮に入るため、女性限定となります。
この学校は100年以上の歴史があり、女性教育に力を入れていることでも有名です。
「学校があるから勉強するのではなく、人生のために勉強をする。そして、女性は何にでも挑戦することが出来る。」という教えを持つ学校です。のびのびとした教育を目指し、開放的な雰囲気があります。
日本語教育について
この学校では、30年以上にわたって日本語教育が行われており、専任の日本語教師もおり、学校には日本語教材もそろっています。日本人の日本語教師が在任したこともあります。また、これまでも何人もの日本語教師アシスタントが活動してきた学校です。
日本語の授業は、幼稚園からYear12までのすべての学年で行われています。
教科書は主に「MIRAI」「ISSHONI」などが使われていますが、独自に開発した教材を併用することもあります。
下の学年の生徒には、日本文化や日本語に興味をもたせることを主眼に、文化紹介的な授業を中心となります。
上の学年になるにつれ、日本文化紹介だけではなく、日本語文法や会話など本格的な授業が行われていきます。
日本語教師アシスタントの職務内容
日本語教師アシスタントの希望赴任期間は1年間です。オーストラリア人の日本語教師の業務全般のサポートが、アシスタントの主な仕事内容になります。
日本語教師アシスタントの役割として、特に、今時の日本の文化紹介を行っていただくことが、大きく期待されています。
赴任後、最初は、低学年の生徒の授業を担当していただくようになります。例えば、クラスでの日本文化紹介、日本語を学ぶためのゲームなどのお手伝いや、パソコンを使ってのワークシートの準備などもあります。
また、会話などの個別指導や、放課後の補習等も担っていただくようになります。
活動を始めるにあたって
オーストラリアに渡航する前(日本にいるうち)から、学校の日本語担当の先生と、Eメール等でやりとりしていただきます。その上で、教材その他、日本で用意しておくべきものがあれば、準備して、渡航するとよいでしょう。現地到着後は、まず現地生活に慣れてもらうために、学校の先生宅に数週間、ホームステイをしていただくようになります。その間のホームステイ代は(週$150~$200程度)かかります。
その後は学校の敷地内にある寮に住むようになります。寮での食事も宿泊費もすべて無料になります。
服装等について
日本語教師アシスタント活動中は、常にかしこまった服装をする必要はありませんが、一応、教員としての活動ですので、例えばセミ・フォーマルといったように、それらしい服装を保つように心掛けてください。ジーンズは避けたほうがよいでしょう。学校ではassembly(全校集会)の壇上に立つこともありますので、フォーマルなスーツも、一着用意しておくとよいでしょう。