オーストラリアの大自然の中で日本語を教えた日々

オーストラリア 日本語教育

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私が日本語教師アシスタントとして赴任する学校は、QLD(クィーンズランド)州にあるブリスベンから内陸へ向かって車で6時間ほどの所にある小さな町にありました。

ここは人口が20人、1件の食料品ストアと1件の郵便局、1件のホテル、QCWA、そして私の派遣校である学校があるだけでした。

辺りは赤土と草木、そしてどこまでも続くソルガムきび畑・・・。

毎朝学校へ向かう途中に、カンガルー、ワラビー、牛、イグアナ、鷹、蛇、その他の野生動物に遭遇します。

ホームステイ生活

私がお世話になったホストファミリーは合計2軒で、いずれも奥さんが学校の教師、旦那さんが農家の経営者でした。

両家とも大変親切で、料理も上手。

心から歓迎されて光栄でした。

初めのホストファミリーでは、羊を絞める場面の見学、ソルガム畑での刈り入れ、丘の上でのバーベキュー、野鳥のウォッチング、植物園見学、サンシャインコーストへの旅行、コアラ探検など、数多くの体験をしました。

特に羊を絞める場に立ち会ったことは、一生忘れられません。

2軒目では、ゴールドコーストへの旅行、牛の乳しぼり、トラクターの運転、オーストラリア料理を教わったり、ブッシュパーティーなど、こちらでも多くの体験をさせてもらいました。

また、ホストファミリー以外でも、学校の生徒の家族と川下りをしたり、QCWAでの日本文化紹介などもしました。

日本語教育・日本文化紹介活動

学校では、時間の許す限り日本文化紹介をさせてもらいました。

毎週金曜日は、日本の昔話を読むのと、日本料理を紹介する時間で、子どもたちが最も楽しみにしてくれている日でした。

日本を発つ前に、とにかく紹介できるものすべて準備して持っていきました。

その中でも箸の使い方を教えるゲームは効果がありました。

各自に箸を持たせ、使い方を教え、ストップウオッチで時間内にどれだけチョコレートをつまめるか?というゲームです。

すくったチョコレートが食べられるので、生徒の目の色が変わるのがよく分かります。

その他、浮世絵(紙に浮世絵をコピーして持っていったもの)に色を塗らせ、タコを作ったり、鯉のぼりを紙で作ったりした授業も効果的でした。)

口で何かをただ説明するのではなく、実際に自分たちで体を動かして創造することによって、より日本文化を身近に感じさせることが大切だと思います。

また、教えることだけでなく、教わるという気持ちで生徒に接することも、国際人として、また教育者として重要なことではないでしょうか。

これから日本語教師アシスタントを体験される方は、純粋な気持ちと寛大な心で頑張ってください。

#オーストラリア・QLD州内陸部の学校で日本語教師アシスタント

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