カナダの公立図書館で日本紹介イベント

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日本語教師アシスタントは現地で実績と信頼関係が構築されてくると、学校だけでなく、その町(市など)からも日本文化紹介のお仕事依頼などが舞い込んでくることもあります。

カナダの学校の様子

カナダのバレンタイン's デー

高学年の生徒は「キャンディーグラム」といって、校内でオーダーすると希望の人へキャンディー(シナモンハート)が配達されるものを購入できたり、もしくは自分で持ち込んだプレゼントなども配達してもらえるというシステムが生徒によって運営されていました。

低学年の生徒はカードを人にあげるのが主流のようで、アニメの絵やプロレスの選手の写真がついた小さなカードに自分で名前だけ記入すればいいようになっているカードがたくさん出回っていました。

この日は全校生徒がかなりの浮かれ気分で、私の日本語のエンリッチメントにも、もらったチョコレートなどを持って来ていきなり食べ出す子も何人かいて、何をやっても許されると思っている風潮がありました。

日本のバレンタインについてはこの日のずいぶん前から話をしていたのですが、この日にあった授業では「話」系は何をやっても聞かないだろうと、折り紙でハートを折ったりしました。

男の子にはあんまりハートはウケないかと思いきや、意外に一生懸命作ってシールを貼ってデコレーションをしたりしていました。しかしこの国の学校は何かにつけては必ずパーティーで、お菓子を食べて遊んでばっかりでいつもながらびっくりします。

ケベック由来のカーナバル

ケベックシティーで冬に行われるCarnaval de Quebecにちなんで行われるCarnaval(カーナバル)が学校で催されました。

本場で行われることとはほとんど違うようですが、ケベックのカーナバルのパレードに登場するのと同じ「雪だるまの着ぐるみ人形」が歩きまわって子どもたちに愛想をふりまき、子どもたちは屋外で、数人のグループに分かれて、十数種類のゲーム(主にリレーレースのようなもの)を交代で楽しんでいました。

私は数名のヘルプの生徒(Gr.6)と共に、カーナバルの後に子どもたちにサーブされるホットチョコレートの準備班に入りました。子どもたちはありあまったエネルギーを存分に発散したようでした。

日本語のクラス

ひな祭りと子どもの日

ひなまつりと子どもの日について、二回に分けて、この日にまつわる話と、おひなさま、かぶとの写真を見せ、私の歌も披露。

また、以前から和紙(もどき)を使ったクラフトをどうしてもやりたかったので、ひなまつりの授業時に、私が描いたひな人形の絵に着物だけ和紙で折って貼りつけ、絵の部分に色を塗らせました。Gr6まで、男の子にも好評でした。

ブロンドのおひなさまや、青い桃の花、など色々あって見ていて楽しかったです。

子どもの日にちなんでの定番はかぶとですが、前任の日本語教師アシスタントの方が、昨年ほとんどの学年に教えていたので、Gr.8にだけやらせてみたら、さすが皆すんなりと作りあげ、低学年のようなピュアな喜びは伝わってこなかったものの、みんなけっこうその後のリセスに自分で作ったかぶとをかぶっていました。

Gr.1~6には、鯉のぼりのパターンを私が作って簡単に切り取って筒状にし、ヒレをつけ、色を塗らせるものをやってみたらこれも好評でした。全体的にかなり鮮やかな鯉に仕上がり、カナダのお国柄が出ているなぁ、と感じました。

あるGr.6のクラスでは、できあがった鯉を天井じゅうに、口を上にしてつるしてくれてました。中にティッシュを詰め、口と尾ひれをステイプルで止めて立体的になっているものもあって、これも外国人ならではの発想だと思いました。

にらめっこ(K~Gr.1)

実は、ポケモンがにらめっこをするシンプルな絵本があったので、本を見せる前に実際にらめっこをやらせてみました。

「アップップ・ゲーム」と名付けました。みんな自分が笑わないようにするのに集中してどんな顔をすればいいのかわからなかったみたいで、笑っている子はあんまりいませんでした。

本はKindergartenでは先生の要望で日本語で読みましたが、先ににらめっこをやった甲斐があって、みんな「アップップ~」のところはコーラスしてくれ、絵がおもしろかったみたいで、かなり楽しんでました。

シンプルな絵本ですが、文字が縦書きで右から左にページをめくるのを見せられたのも良かったです。

あと、ポケモンのキャラクターは日本語版と英語版で名前が違うらしく、日本語の名前を教えてあげたら喜んでました。

クッキング その1-大学いも(Gr.2)

8人だけの特別学級で。子どもにも担任の先生とのスーパーバイズのもと、いもを切らせてみたり、いもの水気をタオルで吸い取らせたりさせました。何しろ私も作ったの初めてで、今いち要領を得ていなかったこともあって予想以上に時間がかかり、結局食べさせるのは翌日となってしまいました。

直接反応が見れなかったのは残念でしたが、先生によると、気に入った子とそうでない子に分かれたそうです。しかし、カナダ人も食べる食材を日本人は違った形で食べているということを教えるのには良い題材だったと思います。

大学いも自体は子どもよりもスタッフにウケたらしく、たまたまスタッフルームにいたスタッフに食べてもらったら、皆絶賛していました。

クッキング その2-寿司(スタッフ)

私からのサンクス・トリートとしてスタッフに出したちらし寿司は、にんじん、しいたけ、ターキーのひき肉、錦糸卵、きぬさやを使い、かなり好評で、なまものがダメだから寿司は・・・と今までトライしたことのなかった人もおいしかったと言ってくれ、苦労して作ったかいがありました。

紅ショウガが気に入った人が多いらしい。のりはダメな人が多いかと別にしておいたら、案の定大量に余りました(頑張って切ったのに・・・)

その数日後に参加者を募って、太巻きとツナ巻きのデモンストレーションを放課後にやりました。6人とちょうどいい人数で、ご飯を炊くところから、卵焼きのつくりかたなどもやって(さすがにしいたけは前日に仕込んだ)、巻き方を教え、一人ずつ簀巻きで巻いてもらいました。

人工のカニ肉も皆大丈夫だったようだ。(もちろん顔ぶれが生魚も食べれる和食好きがほとんどだったのだが)ツナ巻は絶対美味しいから、と豪語してみたものの、大人には「サンドイッチ」のイメージが強すぎたみたいで、イマイチの反応が返ってきてびっくりしました。

私の中では寿司飯がかなりびちょびちょになって失敗だったが、とりあえずこの会(?)自体はとてもスムーズに進み、参加した人もみんなとても喜んでくれたようで良かったです。

町から日本紹介の依頼

この町のパブリック・ライブラリーからの以前からの依頼で、日本についての1時間ほどのイベントを行いました。

予約制で15人程の子どもを集め、私が浴衣を着て、軽い話とお手玉、チョップスティックス・リレー、折り紙などをやりました。事前に名札(英語+カタカナ)も作ってあげたり、ポケモンのちょっとしたグッズをプライズで出したりもして、子どもたちは大満足で帰ってくれました。

ちなみに、この日まで超多忙で体調をくずし、翌日から高熱を出して、学校を3日間休みました。

学校のほうは無事、活動最終日を迎えることができました。

学校ではスタッフの集まりの際に、校長先生が私へのお礼を述べてくれるなど、「公式に」お別れをしてくれ、「終わった・・・。」という感じがしました。

学校からということで、この町のタウンホールの絵が入ったブランケットのプレゼントと全スタッフからのカードを頂くという配慮もありました。

#カナダ・オンタリオ州トロント近郊の学校で日本語教師アシスタント

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