ニュージーランドの日本語教師アシスタントが主に活動する学校は、現地の公立または私立の小中高校(プライマリースクール~セカンダリースクール)になります。
小中高校での日本語教育活動の違い
ニュージーランドの小・中・高校は公立・私立を合わせて約1000校あります。セカンダリー・スクール(中学・高校)
そのうち、日本でいう中学・高校にあたるものをセカンダリー・スクールと言います。セカンダリー約300校のうち250校で日本語のクラスを設けており、外国語教育には大変熱心で中でも日本語は人気の科目の1つです。
セカンダリー・スクールでは日本語の担当教師(専任の日本語教師)がいるため、ネイティブ・スピーカーとしての発音のチェック、試験問題や教材作りのお手伝いなど、あくまで補佐的な仕事が日本語教師アシスタントの主な仕事になります。
その他、授業の残りの20分程を受け持ち、ゲームなどのアクティビティを通じ、体を動かしながらその日に習ったことを覚えさせる授業を担当したりします。
日本語の授業は1日に約3,4時間(3,4コマ)程度で、学校は午後3時ごろに終わります。
プライマリー・スクール(小学校)
ニュージーランドでは小学校をプライマリー・スクールと言い、プライマリーでは基本的には外国語教育としての日本語の授業はありませんが、学校独自の方法で日本語や日本の文化を紹介しています。プライマリーには日本語担当の教師がいないため、日本語の授業については、アシスタント教師が基本的に授業の内容から運営までのすべてを担当することになります。その場合も、補佐(監督者)としてニュージーランド人の先生が教室にはいますので、完全にアシスタント教師が1人で、というわけではありません。
小学校での日本語教育活動体験談
私がニュージーランドで派遣された学校は全部で8クラス、180人程度の小さな学校でした。派遣期間が1学期間(約3ヶ月)と短いこともあり、少人数のグループに分かれてではなく、クラス全員まとめて授業を行いました。そのため、書道や箸の使い方を教えた時などは、人数が多くて大変でしたが、何かを競争で覚えさせたり、ゲームをした時はすごく盛り上がりました。
小学校は日本語担当の先生がいないため、授業の内容、準備、進行などすべて一人でしなければなりませんが、その分自分の思うようにできたので、私には合っていたと思います。
私が一番苦労した点は、小学校の場合、シニアとジュニアのクラスでは随分年の差があるので、そのため授業内容も少しずつ変えなければならなかったことです。
同じ挨拶 “Greeting” を教えるにしても、一度に教える数やそれに伴うゲーム、ワークシートなど学年によって少しずつ変えるように工夫しました。
でも生徒達は私が思っている以上に早く覚えてしまい、いつも驚かされました。
私が日本語教師をしてみようと思ったきっかけは、もともと教えることが好きだということ、今までに無い新しい経験を積んでみたいということからでした。
実際にやってみて、思ったより授業はスムーズにいき、毎日楽しんで生徒達に教えることができました。
日本に帰ったら、本格的に「教える」という事を勉強してみたいと思っています。
私が出会った生徒達は私にとって本当に天使のようでした。
楽しかった分だけ、別れる時は本当に悲しかったです。私との出会いがきっかけで、このニュージーランドの子どもたちが日本に興味を持ち、将来、またいつか日本で再会できることを心から願っています。
#ニュージーランド・北島・中央部の学校で日本語教師アシスタント