オーストラリアの小中高校の日本語の授業では、基本的には英語を使って日本語を教える間接法が使われていますが、ごく稀に(短期的にわざと)日本語がわからないオーストラリア人生徒を前にして、日本語だけで日本語を教える、というショッキング療法的なクラス展開をするオーストラリア人日本語教師もいます。
日本語のクラス
英語がわからないフリをしてみた
初めて日本語を習うYear7のクラスの授業で、オーストラリア人の日本語教師が、英語を一切使わず、日本語だけで教えるところに驚きました。私もオーストラリア人の先生も日本語を話せないふりをして、すべて日本語で突き通しました。
生徒たちは「なんてこった!こいつら英語が話せないのか!!」と私たちのことを厄介者のように噂していました。
4回目の授業でようやくオーストラリア人の日本語教師が英語を話したら、生徒たちはみんなポカーンとあっけに取られていておもしろかったです。
そして私にも「あなたも英語が話せるのか。良かった・・・」生徒たちはホッと一安心したようでした。
ひらがな10文字限定のゲーム
ひらがな(10文字だけ習った)を覚えさせるために、すでに習った「あ~こ」の10文字だけで成り立つ単語を教え、ジェスチャーゲームで競い合わせてみました。例:「あか(赤)」「あお(青)」「あい(愛)」「いか」「かい」「行く」「うき」「うく」「えき」「おき」「置く」「おけ」など
10単語ぐらい覚えさせて、グループから一人ずつ前にカードを見に来て、グループの前でジェスチャーし、メンバーが日本語で答えを当てる、というものです。
即席で考え付いたゲームでしたが、生徒たちは必至になっていたので、自然と単語も覚えられたと思います。
やってみないとアタリハズレはわからない
Year7で日本語の数字の1~19までしか習っていないクラスで、私が数を言って、仲間を作って座る・・・例えば「3」なら3人のグループが集まったら座る、というゲームをやってみました。生徒たちは椅子じゃなくて床に座っての授業を嫌がる子もいて、あまり盛り上がりませんでした。
一人で日本語の授業をすることになった
1週間ほど、日本語の先生が体調不良のため休みだったので、私一人で日本語の授業をしました。毎日ハラハラドキドキでした。日本語教師アシスタント一人で授業を任されることはない、と聞いていただけに、まったく予期していませんでした。
毎日遅くまでいろいろ考えて、準備しましたが、いざ授業になると、筋書き通りには行かず、大変でした。
私一人で授業をしたことで、生徒との距離が縮まり、以前よりもコミュニケーションをはかれるようになった気がします。
英語力について
正直にいって、まだスタッフルームでの他の先生たちや、子どもたちとのコミュニケーションは十分ではありません。英語力の無さからだまりこんでしまう私に責任があると思います。
なるべく話すように心がけていますが、自分から話しかける勇気がなかなか湧きません・・・。
英語の勉強としては、ホストブラザーと話すよう心がけています。ホストペアレンツの英語は私と同じレベルなので、ホストブラザーに英語を教えてもらっています。
オーストラリアでカンボジアなホームステイ生活
すでに一度、ホームステイを変えて、この町に来て2家族目になります。今回はカンボジア人のご家庭で、料理は中華、ベトナム、カンボジア料理でとてもおいしいのですが、最初は東南アジア独特の食べ方に圧倒されていました。手で食べることもしばしば。「食事は上品に」と教えられていた日本人にとって、他人の口からご飯粒やらおかずが飛んでくるのは、最初はビックリしましたが、今は慣れました。家族全員、とてもやさしく親切で、住みやすいです。
#オーストラリア・VIC州メルボルン郊外の学校で日本語教師アシスタント