イギリスの日本語教師アシスタントの特徴

イギリス コラム 日本語教育

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イギリスの日本語教師アシスタント・プログラム(Japanese Assistant Teacher Programme)は、イギリスの全寮制学校(通常は小・中・高校生対象)が主な活動の場となります。

日本語教育の普及がオーストラリアやアジアに比べ、それほど盛んではないイギリスではありますが、バイリンガル教育や異文化理解へ注力している学校などでは、日本への関心や日本文化の浸透度は、インターネットなどの影響もあってか、一定量 存在します。

こうしたイギリスの学校環境において、日本語教師アシスタント参加者は、日本語や日本文化普及の先駆者的な存在となり、自身の得意分野をいかしながら、自発的・積極的に活動することが求められています。

イギリスでの活動内容

活動内容としては、下記に紹介されているように、日本語・日本文化紹介だけではなく、古き良き英国全寮制学校ならではの、寮内のDutyも含まれることが多くなります。

  • 日本語教師(外国語としての選択科目の日本語を教える先生)のアシスタント
  • 日本語の授業(ビギナーからアドバンスレベルまで)
  • 日本文化の紹介(生徒に日本語や日本文化に関心を持ってもらうこと)
  • 日本語以外の教科授業のアシスタント
  • 寮母さんのアシスタント
など。

その他にも、派遣校に留学生がいる場合はEFL授業のアシスタント、学校行事のお手伝い・・・など、派遣先の学校のニーズに応じ、臨機応変に多方面の分野において活動することになります。

求められる素質

上記のような活動内容ですので、イギリスでの日本語教師アシスタント・プログラム参加者に求められるのは、現地の子どもたちや学校のスタッフ、そして地域の人々と積極的に交流をはかろうとする意欲と熱意です。

ボランティア精神に旺盛で「日本語や日本文化を伝えたい」「これまでの経験を生かしたい」という気持ちや志望動機等が重要となります。

また、日本の画一的な社会風潮や教育現場とは全く異なるイギリスですので、現地の先生や生徒のニーズを組み取りながら、自分なりのやり方を見つけ出していく創意工夫、自主性、積極性、そして柔軟な対応力が大切となります。

異文化順応力の高い方が、イギリスでの日本語教師アシスタントには相応しいでしょう。

英語力

また、語学力の点については、派遣校では先生や滞在先の人々、そして生徒と一緒に日常的なやり取りを英語で行う必要があります。

そのため、最低でも日常会話程度の英語力は必要であり、ビジネスレベルの英語力が望ましいと思われます。高度なコミュニケーション能力は、プログラム成功のためにも必要不可欠といえます。そのため、イギリス参加希望者は、選考審査の際に、以下のような条件(応募書類等)が必要になります。

  • 【資格】:大学卒業以上。高い英語力とコミュニケーション能力。選考面接を通過すること。
    ※日本語教師の資格は必ずしも必要なし。
  • 【応募書類】
    1. 英文履歴書
    2. 英文エッセイ(500ワード以上)テーマ「日本語教師アシスタントの志望理由」
    3. 英語検定試験結果(Minimum: TOEIC 700点、英検準1級程度)

英会話力が十分でない場合は、「授業を受け持つことが難しい」「生徒から先生扱いされにくい」そのため「日本語教師アシスタント活動は一旦、中止していただき、英語力が付くまで生徒らに混ざってESLの授業を受けていただく」ということに、残念ながらつながりかねません。
また、英語力が不十分なままイギリスでの学校生活に入ると、生活が進むにつれ、大きなフラストレーションになったり、孤独感を仰いだり、という事態を招きやすくなります。
そのため、イギリスの日本語教師アシスタント・プログラムにおいては、特に英会話力に関して、他国よりも厳密に審査されることになります。

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