日本語教師や日本語教師アシスタントが10人いれば、十人十色で、それぞれ違った授業を展開します。教案のネタは尽きません。同じ授業でも生徒によっても授業の反応や効果は違ってくるのがとてもおもしろい点です。
ニュージーランドの学校の様子
今月は日本の高校3年生が約30人ほど研修として、ニュージーランドにやってきました。私立大学の付属高校なので、ほとんどが大学への進学が決まっている生徒たちだったので気が楽なのでは、と思いきや、こっちの生徒たちとうまくいかない・・・などの悩みもあるようでした。結果としては、最終日のFarewell Party(フェアウェル・パーティ/お別れ会)では、涙・涙の感動的なサヨナラ会となり、両国の生徒たちも良い思い出ができたようでした。
心がけていること
すべてのスタッフと理解し合う・・・といった完璧主義の考え方を捨てること。生徒と話すときは、特に笑顔を絶やさないこと、を心がけています。
日本語のクラス
福笑い
今回、生徒たちに「福笑い」をさせてみました。生徒2人に黒板の前に出てもらい、それぞれ「お多福」と「火男(ひょっとこ)」の福笑いに挑戦させました。結果うんぬんより、やっている過程がおもしろいようで、「そこじゃないってば(笑)」みたいな声援で盛り上がり、クラス全体で楽しんでいました。
福笑いの醍醐味はわかってもらえたようです。
自宅の間取り図を描かせ日本語で説明させる
Year12の授業では、自分の家を上から見下ろした「見取り図」(平面図/間取り図)を描かせて、日本語で説明する授業をやりました。日本語のプレゼンの練習にはとても良さそうだと感じました。例えば、「私の部屋は、兄の部屋の隣にあって、まっすぐ行ってつきあたりにトイレがあって、その間には・・・があって・・・」というように、地図で行先を示すように、自分の家を説明させるのですが、他人の家を垣間見ることができるので、生徒たちも興味深そうにしていました。
お風呂に入る長さ
私も日本の実家の説明や、こたつや風呂に入るときのマナーなども合わせて説明しました。その中で「私は冬に風呂に入るときはトータルで20分はかかります。」と説明したところ、「ええ~っ!」と予想通りの反応が返ってきました。
「女性は1時間以上かける人もいますね。」というと、ここでも「ええ~~~っっ!!!?」の盛り上がり。
ニュージーランドの人の風呂にかける平均は5分~10分とのことで、大きな差がありました。かなり面白い授業となりました。
魔の時間帯
効果が落ちやすい時間帯としては、Period5(5時限目)が先生としても悩みの種のようです。この時間帯は生徒たちも眠くなってウトウトしたり、残り時間を気にしたり、効果的な授業もそうでなくなります。
そんな時にゲームやクイズ形式のものでつないでやったときは、集中力が持続したケースもありました。
ホームステイ生活
ホストファミリーにはすごく気を遣っていただいています。何かもっとお礼とか恩返しなどできないか?と考えてしまうくらい、素敵なホームステイです。こちらの両親は、派遣校の先生とスタッフをしていて、共働きで忙しいため、週の半分はホストブラザーが夕食を作ります。
最近、ホストファミリーが自分の Japanese English(日本人の英語)に馴染んできているようで、変な発音や文法でも解ってくれるようになってきているのが嬉しいやら悲しいやらです・・・。
英語の勉強
- 授業中に小声で先生の口マネ(シャドーイング)
- 英会話教室への通学
- 電子辞書の携帯
- 新聞の流し読み
- 読書(特に雑誌)
- 英語で日記をつけること
を心がけています。
先日、本を探しに学校の図書館へ行ったのですが、どれも途方もなく難しく、タイトルからその内容を垣間見ることも、著者の表記が日本と異なるので、探すことすら困難な状況に陥りました。
ただ、唯一、わかりやすかったのがパソコン誌。
パソコンに関しては自作から販売、中学校でも指導していたので、自分の専門分野を突破口に読書をしていくのはオススメです。
#ニュージーランド・北島オークランド近郊の学校で日本語教師アシスタント