年末年始のロングホリデーは、私は前半にニュージーランドの南島を、後半に北島を旅してきました。バスでの移動は大変でしたが、素敵な人にたくさん出会えたし、素晴らしい自然を肌で感じられて、十分満足しました。
NZの学校の様子
縦割り教育のニュージーランドのメリット
2月から新年度が始まり、下旬には学校で「スポーツデー」がありました。グループごとにユニフォームの色が決められていて、みんな楽しそうでした。
学校が縦割りでグループに分けられているのはいいことだと思います。上級生が下級生の面倒を見るのは、お互いにとって学ぶところが多いし、毎年クラス替えをする必要がないのは、先生方にとっても好都合だと思いました。
5分で終わる避難訓練
別の日には避難訓練があったのですが、5分ほど教室の外に出るだけで終わっていました。全体で集合したり、点呼とったりはしないんですね。訓練になっていないような・・・。日本語のクラス
歌で覚える日本語
あいうえお表や、てフォーム、日にちなどは歌で覚えています。みんな結構、大きな声で歌っています。「日にちの歌」は、ニュージーランドの国家なんですね。これはうまくできていると思いました。
また体を動かして「~してください」に入る動詞を覚えています。繰り返すことで定着していくようです。
昼休みに個別指導を計画
授業以外では、最近は特に何もしていません。スタッフルームではあまり話しをすることがありません。他の学校には、昼休みを生徒たちと過ごしている日本語教師アシスタントのいるそうで、驚き、感心しました。
この学校では生徒たちとの交流は、授業以外ではまったくないです。
なので、今度、春休みに日本へ行く生徒たちに、日常で役立つ日本語の表現を、昼休みを利用して教える予定です。
NZの現場を体験して日本の教育に思うこと
先日、日本の中学校の教員をしている友人からメールが届き、「ニュージーランドでは学年順位をどのように知らせているのか?」という質問をされました。ニュージーランドではそんなこと気にしている生徒(もしくは保護者)はほとんどいません。
日本の生徒たちは常にクラス順位や学年順位、されには平均点や最高点などを気にしています。
各教科の点数を合計して順位を出すのは、進学指導のためには必要なのかもしれませんが、それぞれの個人が持っている良さを引き出せない、むしろ潰してしまっていると思います。
日本では全ての科目でいい点数を取ることが求められているけれど、そんなの無茶ですよね。
心理学者の河合隼雄さんが「日本人は落ちこぼれないための競争をしている。競争の基準が自分自身にあるのではなくて、全体の中で何番かを問題にしている」と書いていました。
全体が飴のようにくっついていて、その塊の中で、少しでも上位に行こうともがいている日本の生徒たちは、窮屈だろうな、と感じます。
ニュージーランドの学校にもまた違った問題があるけれど、個性を大切にしているニュージーランドの教育システムから学ぶべきことは、たくさんあるんじゃないかと思います。
私はあと1ヶ月ほどで日本語教師アシスタント活動を終え、帰国します。
たいした仕事はできなかったし、また日本で教職に就くつもりもないけれど、ニュージーランドと日本の教育の違いが比較できて、有意義な半年だったと思います。
ホームステイ生活
今学期から新しいホストファミリーに変わりました。前のホストファミリーとはうまくいっていたのですが、また違った家庭も見るのもいいかなぁと思ったので。新しいホストファミリーは、家族が多くて、名前を覚えるのが大変でした。
大きな家なので、夕食の準備ができたことを知らせるための鐘が鳴ります。
娘さんが去年、日本に留学していたので、日本のことをよく知っておられて、時々かなり突っ込んだ質問をされ、詰まってしまいます。
英語
英語の勉強については今までと特に変わりません。最近、図書館でカリグラフィーの本を見ながら、一人で練習しています。なかなか奥深いです。これをしても英語力向上にはなりませんが・・・まぁ文化の1つだと思って勉強しています。#ニュージーランド・南島中東部の学校で日本語教師アシスタント