英語ができない日本語教師は不採用

ニュージーランド 日本語教育 日本語教師

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日本国内の多くの日本語学校と違って、ニュージーランドなど英語圏では、英語ができない日本語教師は採用されないことがほとんどで、日本語教師であっても英語のスキルは必須となります。

日本語のクラス

ニュージーランドは1月末(実質2月)から新年度が始まり、生徒も先生も新しい環境で勉強を始めることになります。

新年度の異動

いよいよ新学期が始まりました。今学期から今まで日本語を担当していた日本人の日本語教師は留学生のお世話にまわることになりました。

背景としては、日本語と留学生のケアの両方は少しきついという理由からでした。

英語ができない日本語教師は採用されない

そこで新しい日本語の先生の募集をかけたところ、最初に若い日本人の女性から応募があったのですが、 "I am interesting Japanese."という文を見て却下(書類選考落ち/不採用)ということになったようです。

(当たり前ですが)これから外国で日本語教師に応募するような時には、日本語が専門の教員と言えど、自己推薦文などは正しい英語を書くように心掛けたほうがよいです。

そんなこんなで、日本語は新しい日本人の日本語教師が赴任することになりました。新任ということですごく張り切っています。

カリキュラム編成の変更

今学期から、今まで45分授業6ピリオドだったのが、60分5ピリオドの授業編成に変わりました。

これは非常に大きな改善です。

45分の時は1コマだと実質35分くらの授業になってしまいますし、2コマ続きの時は長すぎて、後半は生徒の集中力が無くなってしまい、授業にならなかったりしていました。

今年からは全て60分で1コマになったので、非常にやりやすくなりました。

また、日本語を学ぶ生徒の人数が増えたこともあって、教室も今までの倍の広さになり、格段にやりやすくなりました。私が来たために日本語をとる生徒がいなくなった、ということにならなくて良かったです。

今年の日本語の生徒は、去年とうって変わって、「良い子」ばかりが集まったようです。

去年の悪い生徒はすべて日本語をgive up(挫折)して、その代わりにまじめに日本語を勉強したいという生徒が新しく入ってきました。

新しい生徒がいるので、レベルが違う生徒が混在して大変ですが、みんなまじめなので教えやすいです。

新人の日本語教師とは、これで生徒の成績が悪かったら「先生が悪い」と言うことになりますね、と話しています。なのですべて効果のある授業にしなければなりません。

レベル混在クラスの難しさ

その日本語のレベル混在クラスですが、今年の12年生と13年生の合同クラスの構成加減がすごいです。まず12年生に優等生の女の子、13年生に全く初心者のドイツ人の留学生、英語がダメな日本人留学生2人、60歳くらいのおばあちゃん、それに前の日本語教師の息子さんでバイリンガル優等生・・・から成り立っています。

全員、一人ひとり違うことを教えなければならないので、骨が折れます。

今はまだ2人でやっていますが、私(日本語教師アシスタント)がいなくなって、日本語教師一人になったら大変だろうな・・・と心配になります。

そしてその新しい日本語教師と、13年生のおばあちゃん生徒がケンカしてしまいました。話を聞くと、何やら嫁と姑の喧嘩みたいでした。

二人から愚痴をこぼされてもどちらの肩を持つわけにもいかないし・・・。しょうがないので、しばらくはおばあちゃんは私が専門でみることになりなりました。アシスタントである私がいなくなる(任期が終わる)前になんとか仲直りをさせないといけません・・・。

日本語の授業以外では

コンピューター・クラスも担当

ちなみにコンピューターのクラスは、今年は留学生が多いので、International Computingのクラスができて、それを私が受け持つことになりました。

ニュージーランド人は泳げる

今月は学校の行事として、Across the Riverをいうのがありました。実際には川ではなくて海の湾(いつもフェリーで渡っているところ)を生徒たちが泳いで渡ります。ふだん、そんなに泳いでいる風でもないのに、けっこうみんな泳げるのに感心しました。

今年は時間割の関係で、モーニングティーの時間に行くことがなくなり、少し学校スタッフとのコミュニケーションが足りないかな、と思っています。別に前後に授業がなくても行けばいいんですが、つい面倒くさくなってしまいます。

ESOL出席で英語の勉強

ESOLのクラスに出席して、今年はPitmanの試験でも受けてみようかな、と思っています(まだ思っているだけですが)。何か目標があったほうが真剣になれると思ったので。

ニュージーランドの私生活

滞在先のはす向かいの人が大物の鯛を釣り上げた、というので見に行きました。確かにすごかったです。1メートル近くはあったと思います。

「あげる時に使った網が壊れたよ。」と壊れた網を見せながら自慢げに話していました。

その鯛は冷凍してあって、あとで燻製か何かにするのだと思います。

が、日本人なら身は刺身にして、頭を半分塩焼きにして、半分兜煮にして、残ったあらや骨は出汁をとって食べるんだけどなぁ・・・と残念に思いました。

もっと残念なのは、こういうことを自分が英語で言えないんですね。「出汁をとる」とか「塩焼き」「兜煮」なんてどうやって説明すればいいのか自信がありませんでした。

その他、家では今月は庭の草取り、庭の水撒き(水撒きと言っても、手抜きで1時間、まじめにやると2時間かかる広さです)、あとゴルフで終わりました。

先日、オークランドに行った時に、アメリカズカップのヨットというのに乗ったのですが、おもしろかったです。

海や湖の近くにいれば、セイリングなんかは最高だと思います。

ニュージーランドでしかできないことを何か一つでも体験し、覚えていこうと思っています。


#ニュージーランド・北島北東部の学校で日本語教師アシスタント

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