日本での学校教員経験者が、ニュージーランドなど海外で日本語教師アシスタントをすると、いろいろと我慢できないところが多々あるようです。「郷に入っては郷に従え」とは言われていることですが・・・
ニュージーランドの学校の様子
学年末になり、Form7の最後の授業は、課外授業で日本食レストランでのランチでした。この生徒たちはいつも一生懸命、日本語を勉強していたので、その日が最後と思うととても寂しくなりました。上学年の授業も下旬にはおわってしまったので、とっても暇でした。
ちょうどそんな時、Science Tripに誘ってもらえたので、Form4の生徒たちと行ってきました。
引率者の一人として同行したのですが、化石や地震についての説明が難しく、眉間にしわを寄せていると、科学の先生が、簡単な英語で説明してくれたり、「あとでテストするよ。」と言われたり・・・まるで生徒のようでした。
「質問は?」と聞かれ、さすがに日本の小学生のように「おじさんは何歳ですか?」などというお馬鹿な質問をする生徒はおらず、みんな真面目に見学していました。
24日は、スタッフのクリスマスパーティーがありました。以前、日本で英語を教えていた先生や、ある先生の旦那さんで、日本に住んだことがあるという人と、日本語と英語を交えてたくさんおしゃべりができました。
「宴会、二次会、ママチャリ」などという懐かしい言葉も飛び出して、楽しい一時でした。
日本語のクラス
近くの小学校にも出向
毎週掛け持ちで日本語を教えに行っている小学校を、1日見学させてもらいました。日本語の先生に手伝ってもらって作ったリクエストシートを事前に先生方に配っておき、興味を持ってくださった4人の先生のクラスにお邪魔することに。
主に折り紙や名前の書き方を教えましたが、高学年でやた「Japane Quiz」は予想以上に盛り上がりました。
すべて3択問題で、例えば
「日本の人口はニュージーランドの何倍か?」
「日本の学校は何月から始まるか?」
など。
答え合わせするときに、写真を見せながら説明すると、正解する度に歓声をあげていました。
日本の同学年と絵の国際交流
日本にいる教員の同僚が、2年生が日本について描いた絵を送ってくれたので、同い年の7~8歳のクラスで紹介したあと、ニュージーランドについても描いてもらいました。これはビデオと一緒に日本へ送ったので、いい国際交流ができたと思います。
この日をきっかけに、他の先生にも「また時々来てほしい。」と言われました
日本語だけで授業をやってみた
日本語のクラスで、先生も生徒も、簡単な事さえ英語を使うことが多く、ちょっとムッとしたので、日本語だけの授業を提案しました。文法の説明など難しいことは無理ですが、指示や質問などだけでも日本語を使うべきだと、日本語担当の先生に言いました。
私はゲームの説明など、少々難しくても日本語で話します。
すると、子どもたちは私の言葉一つ一つを聴き取ろうと、真剣に耳を傾け、理解しようとしていることが感じられます。
前のホリデーで日本にホームステイした生徒は、帰って来て以来、とても熱心になったし、ある生徒たちは、「日本語だけを話したい!」と意欲的になったし、以前より日本語が飛び交うようになり、嬉しいです。
今月は教材作りに引き続き、授業のアイデアや新しい日本語ゲームの開発に力を注ぎました。
内容は説明すると長くなるので省きますが、なかなか効果がありました。
自分で教えたいという気持ちはもちろんありますが、生徒が日本に興味を持ち、日本語を楽しんでくれている姿を見るのが、何よりも嬉しいです。
Kiwiの先生は授業の準備をあまりしない
(日本と比べて ですが、)ニュージーランドの先生って授業の準備をあまりしないように思います。日本語の先生もその一人で、一応、事前に簡単な打合せをしていますが、いざ授業が始まると「この授業だったらこうすればもっと良かったのに・・・」と思うことが多々あります。
私としては、せめて前日に詳しい内容を知りたい・・・。そうすれば、効果的な授業のアイデアも浮かぶし、教材の準備もできる。でも日本語の先生は、「準備が大嫌~い。」なので、わずかな授業の情報をもとに、私が勝手に作っている訳です。
まぁ、私は準備が嫌いじゃないのでいいんですけどね。最近は授業計画を納得いくまで聞くようにしています。
#ニュージーランド・北島・ウェリントン近郊の学校で日本語教師アシスタント