教員志望者の海外教育現場の体験談

ニュージーランド 日本語教育

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ニュージーランドの私立校で3学期間活動した日本語教師アシスタントの体験談です。

日本出発前に不安だったこと

まずニュージーランドに行くに当たって不安だったのが、ホームステイのことでした。他人と一緒に暮らせるのだろうか、という不安がありました。

次に不安だったのが、派遣校で本当にうまくやっていけるのだろうか?ということでした。先生や生徒との関係、英語での授業、本当に不安ばかりでした。

現地到着

ニュージーランドの印象

ニュージーランドに着いた時の印象は、人口が少ない割には結構、家やビルがあって、そんなに小さい国でもないんだな、と思ったことでしょうか。

日本と同じ面積を持つ国が、横浜市より百万人多いぐらいしか人口がないと知った時は、本当に近代的な国なのだろうか?と疑っていたからです。

ホストファミリーとご対面

ニュージーランドに到着してから約1週間の準備研修を終え、ホストファミリーがオークランドのシティまで迎えに来てくれました。それは大変ありがたいことだったのですが、初めて顔を見た時、私の不安はますます膨らみました。

なぜなら黒人だったからです。事前のホームステイ情報からインド人だと思っていたのですが、フィジー人だということでした。

私にとって、未知の人種であるだけに、正直、怖かったです。夜な夜な祈りを捧げていたらどうしよう、フェンシングみたいな棒で突かれたりしたらどうしよう・・・など。

しかし、この不安は初日で無くなりました。

家に着くと、できたばかりの新築家屋に広い部屋。自分専用のバス・トイレ付き。食事は宗教上、牛肉と豚肉は出てこなかったけれど、まぁまぁ満足できるものでした。

何が一番良かったかというと、家族が非常に優しかったということです。

このホストファミリーには半年間お世話になり、半年後に別のファミリーにお世話になりましたが、そのファミリーもとても優しかったです。

加えて、学校の先生たち、生徒たちも同様でした。

書いたらきりがありませんが、私はニュージーランドでは、「何だ、こいつ?」と思うような人間には一人として出会いませんでした。

日本より親切で優しい人達が多いのはまず間違いないと思います。

学校での日本語教育活動

学校での活動は、正直しんどかったです。授業を任せられたときは、1時間の授業に4~5時間以上の準備が必要だったからです。

なぜそんなに準備に時間がかかったかというと、やはり英語がネックだったからです。

最初の頃は、授業で話すことはすべて暗記していました。そのうち、慣れてくると、毎回、似たようなことを話すのでフレーズを覚えてくるのと、日本語教師の授業のマネをするので、暗記しなくてもできるようになってきました。

きっとこれが進歩なのだろうと感じました。

学校で活動を始めて、最初の2,3ヶ月くらいはあまり授業をすることもなかったので、暇な時間も結構ありました。

そういう時間はESOLに出席したり、自分で英語の勉強をしたりしていました。

こんな感じで時間はあっという間に過ぎ、気が付けば自分のお別れ会が開かれていました。

生徒や先生たちからプレゼントをもらった時は、さすがにジーンときました。

これからも連絡を取り合おうと、何人かの生徒や先生たちとEメールアドレスの交換をしたりしました。

活動を終えて

終わってみれば短い間でしたが、本当に良い経験でした。教員を目指す自分にとって、他国の教育現場をみれたことは、本当に貴重な体験でしたし、素晴らしい出会いもありました。

学校の先生たちをはじめ、生徒やホストファミリー、その他、自分が困っていたときに助けてくれた人たちに、心からありがとうと言いたいです。

最後に、このようなすばらしい機会を与えてくれた方々にお礼を申し上げます。本当に素晴らしい体験をすることができました。ありがとうございました。

#ニュージーランド・北島・オークランド近郊の私立校で日本語教師アシスタント

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