日本の自動販売機を授業で教えた

ニュージーランド

t f B! P L

海外ではちょっとしたことで、異文化コミュニケーションの難しさや、日本文化に対する誤解に遭遇することがあります。

ニュージーランドの学校生活

日本語のロールプライング大会

日本に関するロールプレイング・コンテストがあり、Year10から2チームが参加しました。練習は1週間程度だったと思いますが、よくできていたと思います。
賞は取れませんでしたが、いい経験になったようです。

近くのカレッジで行われたのですが、そこの校長先生が、スピーチをされる前に、手を合わせてお辞儀をしてから挨拶を・・・。

この種の日本に関する誤解は多いようで、最近、Year9の日本語を取っていない生徒が、よくそんな風に挨拶をしてきます。
「それは日本の文化ではない」と一応、訂正するのですが、おもしろ半分によくやっています。

ニュージーランドの Decile(ディーサイル)システム

ニュージーランドの「Decile」というシステムについて、学校の先生に尋ねてみました。

Decile(ディーサイル/ディサイル)とは、ニュージーランドの小学校を10段階で評価して住む場所を決めるというシステムで、学校の生徒の親の収入だけをもとに(社会経済学に基づいて)決められているそうです。生徒の内容とは一切関係ないようです。

日本語のクラス

日本の自動販売機

日本の自動販売機、宿泊施設、茶道について説明をしましたが、どれも比較的反応が良かったと思います。

自動販売機については、まずホワイトボードに項目(アイスクリーム、lotto、お米、折り紙、寿司、たこ焼き、カレーライス、ハンバーガー、ホットドッグ、焼きそば、チャーハン、天丼、かつ丼、ラーメン、タバコ、お酒・・・など)を書き、どれが日本の自動販売機で買えるかどうか?を考えさせて、答え合わせをしながら説明しました。

たばこやお酒の自動販売機があることには驚いている生徒も多かったです。

実際の自販機の写真を見せるとさらに効果的です。(手持ちの写真がなければインターネットのをプロジェクターで見せる、など。)

ヒント:
外に自動販売機を設置する、というのは、日本の治安の良さの象徴でもあります。また、自販機で売られている商品の種類だけでなく、自販機がしゃべったり、自販機の薄さ(厚み)にも着目して説明するとよいでしょう。設置場所に応じて、様々な形の自販機が用意されています。

茶道

茶道については、用意は大変でしたが、緑茶とお菓子(Jelly Beans)を用意して、お茶の飲み方を説明しました。3回まわして飲むことや、約3口半で飲む、といったことに驚きながら、みんなお茶を飲んでいました。

反省点


茶道を教える時、Year11では、ホワイトボードに説明を書きながら、Year10の2クラスでは説明をすべて書き終えてから(Year11のものが残っていたので)、お茶の飲み方を説明したのですが、Year10のほうがYear11に比べて、はるかに静かでした。

そのため、Year10のほうがよく理解できたように思います。

板書しているうちはどうしてもうるさくなりがちなので、すべて書いたものを準備した上で、説明をしたほうがいいかもしれません。単にYear11の一部の生徒がるさいだけかもしれませんが・・・。

異文化コミュニケーションの難しさ


学校で自分の机は言語の準備室にあるのですが、プライバシーの無さをよく感じます。
自分の机といっても、日本語の先生がよく物を置いていたり(他にも置く所はあるし、彼女の机はスタッフルームにある)します。また、机の上に置いてあったお菓子を、その先生が生徒に勝手にあげてしまったこともありました。

そのことを尋ねると、知らなかったようで、別のお菓子を買っておいてくれていましたが、特に謝ってはいなかったように思います。
その辺りをきちんと言うべきかどうか迷っていますが、言ってしまって角が立つのもちょっと嫌なので・・・それに他の点ではいい先生なので。

NZのホームステイ生活

特に問題なく過ごしています。特に決まっていませんが、週に1回ぐらい料理をしています。カレーや炒飯くらいですが。
金曜日はFish and Chipsの時が多く、最近少し飽きてしまい、あまり食べられなくなってしまいました。

代わりにご飯をいただいたりもしています。

ホストファミリーとはよく学校のことや、食べ物、Lottoについて話していると思います。

先日、ホストマザーとスーパーに行った時、ワインのことを尋ねると、とても詳しく教えてくれました。「よく知ってますねぇ。」と言うと、"We love drinking."と言われたので、ストレートに"Yes."と言うと、笑いながら怒って「歩いて帰りなさい!(笑)」・・・と。とりあえず優しくしてくださっています。

最近、土曜日、チャンネル2の8:00からのLottoに挑戦しています(ホストファミリーが好きなので)。近くのLottoコーナーにパンフレトが置いてあります。

1~40の数字から6個を選び、抽選の際に選ばれた6個の番号と一致させる、というものです。
6個とも一致させるとかなりの額(平均で40万ドルぐらい)の賞金がもらえるそうですが、計算したところ、当たる確率は3838380分の1です。

なかなか当たりそうにないですが、今後とも地道に取り組んでいきたいと思っています。

英語


英語の問題集(English Vocabulary in use)を利用しています。
時々、地元の新聞を(比較的易しいので)読んでいます。
ESOLのほうではショートランドストリートというドラマを利用して、イディオムなどのいろいろな表現を習っています。
まあ、別のクラスでは小説を読んでいて、けっこう疲れます。家でかなり読まないといけないので。

学校スタッフとは、特定の方々としか長く話すことができません。やはり何を話すかということが大きな課題になっているような気がします。
最近は忙しい日が多く、インターバルや昼食のときに日本語の準備室にいることが多いです。

日本語を取っている生徒とはだいたい話せるのですが、長く話せる生徒はあまり多くないように思います。やはり何を話すか、ということだと思います。
日本語を取っていない生徒で声を掛けてくる子が割と多くいるので、そういう生徒さんたちとも交流を深めていきたいと考えています。


#ニュージーランド・北島・ウェリントン郊外の学校で日本語教師アシスタント

QooQ