海外には日本にはない学校制度がたくさんあります。日本語教師アシスタントとしてそれらを体験して、帰国後に日本の教育システムに取り入れていくのもおもしろいかもしれません。
日本語のクラス
Transition Day
今月は Transition Day がありました。来年の学年の準備をするために、1日だけ1つ上のクラスで授業を受ける、というもの(1学年上を1日体験する制度)で、日本にはまずない制度なので、おもしろいなと思いました。
10人くらいの生徒がプライマリースクール(小学校)から体験でやってきたのですが、日本語の授業を今まで受けてきた生徒もいれば、全く初めての生徒もいたので、体験授業はYear7も一緒に折り紙で動物や植物、昆虫などを作って、それを画用紙に貼り、「自然を創ろう」というものにしました。
想像力を働かせて素敵なポスターに仕上げたグループもあったのですが、まったく・・・!?・・・; のグループもありました。来年もまた問題児が入学してきそうです。
Skit(寸劇)
Year9/10(2人だけ)のクラスで、毎回Skit(寸劇)をしています。AとBに役が分かれていて、シートには英語で会話を書き、それを日本語に訳させてSkit(寸劇)をしています。
毎回、新しい文法を学ぶ毎に前回のSkitにそれを加え・・・どんどん長い会話になっていますが、毎授業はじめにそれをしています。
だんだん、いちいちテキストを見返さなくても英語を訳せるようになってきているので、効果ありだと思います。
母校と文通
1週間かけて私の母校と文通するための最初の手紙を書きました。日本語で書けるところは日本語で、と指示したら、
I live near the うみ. We have a あひる and 四 chooks.など、みんな一生懸命に書いてくれて、私はそれを読んで一人でニヤニヤしています。頑張っているのが伝わってきてかわいいです。
文通という案は私が思っていた以上に先生も生徒も盛り上がって、全文日本語で書くことを強要してはいないのに、自分から全文日本語にトライする子も出てきています。ふだんは日本語を書くのを嫌がる子なのに。
これをきっかけにして、日本に興味を持ってもらえたら、と期待しています。
反省点
教師としての貫禄
クラスがあまりにもうるさくて、一度キレてしまったことがあります。自分の授業の進め方を工夫すればよかったのに、生徒に当たってしまったことを反省しています。
校長先生が日本語のクラスにいないと生徒たちが騒ぎだして収拾つかなくなることがあります。
校長先生が教室の片隅にいるだけで、同じクラスとは思えないほど静まり返ります。私も校長先生の貫禄を見習いたい今日この頃です。
マイペースなオーストラリア
ここの生徒は家がFarm(農家)なら、「その手伝いで今日は休み」とか、「昨日よく眠れなかったから今日は休み・・・」とか、何かとちょっと変わった理由で授業を休むことが多いので、個人個人進み具合がバラバラでそれをカバーするのが大変です。
英語の勉強
とにかく時間がある時はしゃべるようにしています。
最近はちっちゃいメモ帳を持ち歩いて、会話の中で分からない単語とか気になる単語が出てきたら書き留めて調べるようにしています。
あと、今の家では、自分の部屋にテレビがあるので、毎朝ニュースを観たり、週末は映画を観て楽しんでいます。
ホームステイ生活
今回は家に、もう子供がいないお宅に滞在させてもらっています。娘のようにかわいがってくれて、家の中では最高に幸せです。学校から帰ったら、たまに冗談で「娘が帰ってきた、お帰り!」と言ってくれるほどです。
ホストマザーは料理がすごく得意で、いつもお手伝いをしていろいろな料理を覚えています。本当に言うことなしのbeautifulなホームステイです。
#南オーストラリア州南部の学校で日本語教師アシスタント