日本語を教えたり、日本文化を紹介をするだけでなく、人間関係その他、微妙なことも含めて丸ごと体験していくのが、日本語教師アシスタントの醍醐味でもあります。
雑用から開拓していく
最初はG1、2の授業のヘルプ(雑用)をしていましたが、子どもたちは人懐っこいです。日本語の簡単な挨拶を教えると、頑張って使おうとしてくれます。
着物を着て教室に行った時のリアクションが良かったです。
また、「日本の小学校は自分たちで掃除をするよ」と伝えたら、下校前に掃除をするようになりました。
最初は雑用ばかりで、いったい自分は何しにカナダに来たんだ?と思うこともありましたが、先は長いので焦らず、自ら「何でもやるよ」と気分よく引き受けるようにしたら、10~20分くらいの授業時間をくれたり、あちらの方もいろいろと気遣ってくれてるな、と思うようになりました。
日本人と中国人はどう違うの?
こちらに来て何度か聞かれた質問は、「日本人と中国人とどう違うんだ?」というものです。そういう時は、「じゃぁ、カナダ人はアメリカ人とどう違うの?あなたはアメリカ人と間違われたらどんな気がする?」と切り返すことにしています。
見た目はほとんど同じでも、お互いの言語で会話は成立しないことや、同じベースを基にしているけれど、それぞれ異なる文化を確立したと教えました。
日本語のアクティビティ
着物についての説明(帯を何本使っているか、どういった状況で着るのかなど)、ハンドアウト(プリント)で日本語の挨拶や外来語のカタカナ表記を紹介し、それぞれの子どもたちの名前もカタカナにして渡しました。
G3の1クラスとG2の2クラスで「子どもの日」企画で鯉のぼり作りをしました。魚の形の色画用紙の上に、折り紙のウロコを貼り付けて、各自の名前をカタカナで小さく書いてもらい、掲示板で窓に飾りました。
新聞紙でカブトも作りました。カタカナを教えると盛り上がるし、飾ると見栄えがするので、先生にも好評でした。
ただ、ウロコは何百枚も切って準備したので、かなり大変でした。
G7の生徒に折り鶴をやらせたときに、私が日本からはるばる持ってきた和柄の折り紙を余計にくすねた生徒がいて、少しむっとしました。返してもらいましたが、上級生の子どもほど、ずるくなる傾向があると思いました。
ホームステイ生活
気さくな人たちなので、とても暮らしやすいです。部屋も大きいし、専用のバスルームもありがたく使わせてもらっています。
食事の違いは気にならないし、ビザだけという時などは、自分でスープを作って皆に勧めるなど、自主的に手伝いをしてうまくやれてるとは思います。
子どもは正直うるさいけれど、仕方ないと思っています。
でも誰も干渉してこないし、お互いに気分よく付き合いをしていると思います。
11才の長女は難しいお年ごろで、私とホストマザーが少し難しい話をしていると、この長女は間に割り込んできて「何それどういうこと?」と(私ではなく)ホストマザーのほうに聞いたりします。こうやって子どもは少しずつ大人になっていくのかなぁ、とむしろ興味深い感じです。
ホームパーティでお客さんが来た時は、ホストマザーと巻き寿司を作ったり、自分の心掛けとして、必ず折り紙でちょっとしたものをこしらえて、お土産に渡すようにしています。喜んでもらえたときは嬉しいです。
英語
スタッフルームで会話の中に入っていくのが、まだ少し難しいです。
スタッフとはとりあえず天気とかの話をするようにしています。
子どもたちとは「とにかく褒める!」そこから話が広がれば頑張って続ける!をやっています。
1対1でしゃべっている時にはバンバン「これはどう言えばいいか?」など質問しています。子ども相手だとどうしても自分の英語を上達させるという会話はできないので、ホストマザーやG1,2の担任の先生が開いての場合に限りますが。
#カナダ・オンタリオ州オタワの学校で日本語教師アシスタント