タスマニアデビルで有名なタスマニアですが、「タスマニア」で検索すると「旅行」「タスマニア人」「移住」といったキーワードが出てくることから、タスマニア移住などに関心がある人も多いようです。
オーストラリアの南端にあり、南極に近い島ということで、地理的な影響から、オーストラリアの他の地域と、気候や社会システムなどもちょっと違うところがあります。学校の学期日程も、タスマニア独自といえる部分があります。
そんなタスマニアで日本語教育活動に勤しむ日本語教師アシスタントの体験談です。
タスマニアの学校での出来事
2学期の始まり
4月末から2nd Term(第2学期)が始まりました。(オーストラリアは1月末に新年度・第一学期が始まる年度制です。)最近うちの学校は面倒なことがよく起こっています。ホリデー前の1週間は特にひどく、みんな疲れ果てていました。
そして子どもたちは「10 more Mondays!!」と、もう次のホリデーのカウントダウンを始めています。
停学と更生院からカムバック
うれしかったことは、ホリデー前に問題を起こした生徒が、学校に戻ってこれたことです。その生徒は1週間の停学処分に加え、ホリデー中は更生院へ入っていました。他の生徒に与えた影響(これから与える影響)を考えたら、たぶんもう学校には戻ってこれないだろうと言われていたので、寛大な措置に感謝しています。
彼は日本語の授業を楽しみに受けてくれていたので、カムバックは本当に嬉しかったです。
このカムバックした子どももそうですが、犯罪者の子どもやバックグラウンドに恵まれない子どもが多いので、時々ものすごくこの仕事に嫌気がさして、しんどくなるのですが、いい仲間の先生に恵まれていて、私はラッキーです。
この学校でなら、どんなこともきっと乗り越えられるだろうと思っています、たぶん・・・。
日本語の授業
意見交換はお勧め
1st タームの最後の授業を、意見交換の時間にして、これまでの授業に対する感想や反省、そして次のタームへの要望などを話し合いました。自分の授業の見直しやアイデアも拾えるのでオススメです。「かごめかごめ」で失敗
Prepの授業で、説明が不十分なまま「かごめかごめ」をしてしまい、大失敗。気まずい空気にさらに焦ってしまい、"Make sound of sheep!"と言うべきところを、"Say sheep, quick!"と指示を出してしまいました。
当然ながら、その子は羊の鳴き真似ではなく、私に言われた通り、"Sheep!" と大声で言ったので、子どもたちはますます混乱してしまいました。(言わせてしまった自分はというと、密かに大ウケしてしまい、ずっと笑いをこらえてました。)
結局、うまくいったのは最後の1回だけで、歌いながら回る子どもたちは疲れてしまい、この件以来、他のクラスで大人気の「かごめかごめ」も、このクラスでは"No~!!!"と、ものすごい勢いで否定されてしまいます。事前説明は大事ですね。
タスマニア生活
友達がタスマニアに来ている間に、何度もExtra Holiday(特別休暇)をいただきました。先生たちがいつも気をまわして校長先生に頼んでくれます。荒れてる学校ほど教師の仲は良い
日本でよく荒れている学校ほど教師同士の結束も固く、仲が良いと聞きますが、うちはまさにそうなのかもしれません。よく一緒にご飯を食べに行ったり、飲みに連れていってもらっています。ゲイかもしれないと疑っていた男前の女の先生は、やはりゲイでしたが、今ではいい友達で、今度飲みに行こうと言っています。
友達と英気を養う
そんなわけで、日本から突然、友達が会いに来てくれました。仕事がすごく忙しい人で、「ほんじゃぁ、本当に行くけー。」という言葉も最初は半信半疑でしたが、タスマニアの空港で紙袋1つで歩いてくる姿を見た時は、「うぁ~、本当に来たんだぁ!!」と泣けてしまいそうでした。友達はタスマニアの寒さに少しまいっていましたが、お互い仕事の話もいっさいせず、たわいもないことばっかり言って笑っていました。一日ごとに日本での"ノリ"が戻って来て、逆に自分が今オーストラリアにいるのが信じられなかったです。
帰りも「ほんじゃぁ、すぐにまた。」とあっけなく帰ってしまいました。
その後もシドニーから別の友達が、日本へ帰る前に旅行がてらタスマニアまで会いに来てくれて、10日間ほどうちにいたので、気分はすっかり日本なホリデーでした。
留学「あるある」体重問題
個人的なトラブルは、私の体重。日本から来た友達に、空港に着くなり、「ぶち太っとるじゃん、ワレ」と大笑いされ、暇さえあればお腹のぜい肉を触られていたので、日本に帰るまでには、ぜーーーーったいスリムになってやります!! ということで、泳いでいます。英語力その他
英語との格闘
ホリデー中、シドニーでまた英語の問題集を衝動買いしてしまいました・・・が、未だ手つかず。会話は、友達の先生たちと普通に楽しめるんですが、学校で配られる研修などのレポートは、見出しだけで目が点に・・・。意地でも読んでやるぞと辞書を引き引き読んでもイマイチ・・・いえ、さっぱり吞み込めません。タスマニアの気候は違うので注意
シドニーは温かくていいですね。タスマニアは毎日凍えそうです。NSWの友達と電話で話した時、彼女は「半袖を着てる!」とふとどきなことを言っていたので(笑)。たぶん、来たら、このタスマニアの寒さに卒倒してしまうでしょう。コート、手袋、マフラー3点セット必須です。#オーストラリア・タスマニア州・州都ホバートの小学校で日本語教師アシスタント