忍耐教育が行き届いた日本とは異なり、海外の教育現場では、とにかく子どもたちを「動かして」興味と集中力を持続させることが大切です。
学校でのできごと
オーストラリアならではののんびり感
(私が日本語教師アシスタントとして活動する)この小さな町では、全生徒25人の親戚をたどれば、ほとんどの住民に行き当たるのではないか?と思われます。
私がステイしているのは、同じ学校に勤める先生の家ですが、その長女・長男も同じ学校に生徒として通っています。
校長先生の家は、学校と同じ敷地内にあるし、私を含めて3人いる先生のうち、もう一人の先生の奥さんは毎日子ども2人を連れて学校のお手伝いに来ています。
他にも学校関係者が子どもと一緒に学校に通っているのが何人かいて、あまりにもアットホームな雰囲気に、初めは驚きました。
校風としても随分のんびりとしていて、私の授業をどう進めればよいのか戸惑ったりもしたが、今は私も生徒と一緒に楽しもうと思っています。
学校を交換してみた
今月の初めころ、ステイ先の下の子どもたちが通う小学校で日本語教師をしていた人と、一日学校を交換して私がプライマリーで教えてみました。
中学生とは違った反応で面白かったです。その学校ではスペイン語がメインで教えられているらしく、Y6,7のクラスでやったゲームは「難しすぎる」とあまり盛り上がりませんでした。
うちの学校でY7,8でやったら大盛り上がりに盛り上がったので、やっぱり(私が普段教えている学校の)日本語のレベルは少しずつでも上がってきてるのだなぁ、と思いました。それでちょっとやる気が増しました。
たまに他の学校をのぞくのもよいものです。
日本語のクラス
日英対照カルタ
カルタとりに似たゲームを毎時間やっています。
既習の言葉や単語を、日本語と英語で書いた一対一のカードを作ります。
例えば「あいさつ」(例:こんにちは - Hello )「数」(例:に-two)「色」「動物」など。
誰かが日本語または英語のカードを読み、それに対応するカードを残りの生徒が取る、
という仕組みです。面白いようにハマってくれて、自主的に単語を覚えようとしたり、自分からカードを読みたがったりしてくれました。
生徒が何か作業することが大切
日本の1年の行事について授業をしたとき、内容が高度だったのと、私の一方的な説明だったのとで、生徒がついて来なかったです。やはり、(クイズ形式にするなど)生徒達が何か作業するほうが、授業として内容が濃くなると思いました。
授業の始めに鬼ごっこなどで体を動かしてからGuess What?ゲームで頭を使わせると、その後の授業もスムーズにいく・・・ような気がします。以前と比べると、ですが。
現地生活で心掛けていること
無理をしない。
言いたいことは我慢せずに言って、不満や分からないことをそのままにしない。
話をしたくないときは一人になる。
他の先生を積極的に手伝う
私は授業自体が少ないので暇な時間がたっぷりあります。だから他の先生から何か頼まれたら飛んでいきます。そうするとまた次に何か仕事をくれることもあるので。
英語については、その日聞いて意味がわからなかった単語を調べたり、私が言いたかったけどうまく言えなかった表現の仕方を調べたりしています。
ホームステイ生活は
とてもよくしてもらっています。お客様としてではなく、家族の一員として扱ってくれるので、とても居心地がよいです。
ファームということで、羊の毛刈りやキツネ狩りなど、日本では体験できないようなことに参加させてもらいました。
4人いる子どもたちも、それぞれしっかりしているので、付き合いやすいです。
今のところ何の問題もなく、私にはむしろ1ヶ月後、このステイ先を離れなくてはいけないのが問題。
その前から予定されていたステイ先がホリデーに入る直前に行けなくなったことがわかり、前に予告したのとは違うところにステイしています。
Y9の女の子がグランマ・グランパと住んでいる家で、学校まで歩いていける距離です。グランマは語尾に必ず Love を付ける(Thank you, love.とか)とてもラブリーな人で、料理がとても上手です。グランパは無口なんだけど、もとフットボーラーのナイスガイです。
ステイ先が突然変更になったのもトラブルといえばトラブルですが、私はあまり心配していませんでした。食事がおいしいか、部屋はあったかいか、がポイントだったけど、今のステイ先どちらもクリアしています。
前のステイ先ではめったに見なかったテレビを今はよく観ています。All SaintやBig Brotherなど初めて観ました。でもよくわかりません。グランマや女の子が説明してくれます。
#サウス・オーストラリア州アデレード郊外の小学校で日本語教師アシスタント