日本語教師アシスタント経験者の中には、カナダでの永住ビザ取得の際に、そのカナダでのボランティア(日本語教師アシスタント)経験もいかす人もいるようです。
ここでは、カナダでのビザ取得のポイントシステムを簡単にまとめてみました。
カナダのビザ・ポイントシステム
事業家、投資家、自家業を除きすべての個人移民申請者は、ポイントシステムにより合否を採点されます。107点満点で70点を獲得できていれば、個人移民の可能性は大。以下、採点項目を解説します。A. 学歴
学歴は無視できないポイントの一つである。下記の通り基準される。- 高校を終了していない者は、“0”ポイント
- 高校終了した者 “5”
- 職業訓練校 終了した者 “13”
- 大学4年終了した者 “15”
- 修士課程以上を終了の者 “16”
過去の結果から、最終学歴が高校卒業では個人移民は大変難しい。テクノロジーはカナダにとって貴重な分野であり、その分ポイントも考慮してもらえるが、学歴、成績がカナダにおいても同等なものと認識されなければならない。一例としては、インド、パキスタンからの大学学位は、カナダにおいては同等のものとみなされない。
B. 経験
職業経験は最高8ポイント与えられる。- 3ヶ月以内の職業訓練は2ポイント
- 3ヶ月以上1年以内の職業訓練は4ポイント
- 1年以上4年以内は6ポイント
- 4年以上の職業訓練は最高ポイントの8ポイント
上記のポイントは、専門職に与えられるポイントで、医師、弁護士などにはこの最高のポイントが与えられるが、専門職以外また技術者、技能者以外は、2ポイントまたは0ポイントにとどまる。経験においてポイントが“0”の者は個人移民は却下される。
C. 職業別需要
ほとんどの職種が1から3ポイントを獲得できる可能性はあるが、需要の大変高い職種は、8から10ポイントの獲得が可能になる。これは各州またその年によっても職種別需要の高い低いは変わり得り、ポイントの上がり下がりはすでに11回改訂されている。いくつかの職種はリストより削除され、またいくつかの職種は追加され、定期的に見直されている。一例としては、特別なライセンスを持った調理師は 過去、完全にリストより落とされたが、最近になりまたポイントの対象となった。職種別需要は大変大切なカテゴリーである。過去何種類かの職種を経験してきている者は、その中で、一番ポイントの高い職種をポイント対象にするのが賢明であるが、他の仕事についても記載することにより、受け入れられる可能性の幅が広がる。この分野においても最低1ポイントが獲得できない場合は却下される。D. 雇用保証
正社員としてフルタイムのポジションが決定している個人移民は、10ポイントが加えられる。このポジションが労働局によって認可されるためには、その者がその仕事に適した人物であること、また決められた期間就労可能か、必要な免許は保持しているか、カナダ市民の中にその者に匹敵する人物はいないかなどすべにパスしなければならなく、決して安易な方法では与えられない。E. 選定された職種
これは前述した需要の高い職種と大変類似している。その州またその時により絶えず変動している。政府により選定された職種により移民を考えている者は、雇用保証がなくても10ポイントがたされる。F. 年齢
21才から44才までは10ポイントが得いられる。21才以下また44才以上のものは、一年につき2ポイントづつ減らされる。個人移民には、19才以下の申請は許可されない。G. 英語、フランス語にたいする知識
カナダの公用語である英語かフランス語に堪能である場合は、最高15ポイントまで加算される。読み、書き、話すの3つのテストにパスしなければならない。H. 適性
申請者がカナダでの生活に順応していけるかどうかの適性テストにおいては、最高10ポイントまで与えられる。過去の結果からは6~7ポイントは与えられているケースは多いようだが、8ポイント以上獲得した者はあまりいない。I. 均等をコントロールするためのポイント
これはその年ごとに移民の数の均等を保ためのもので、最近は各申請者は10ポイント中8ポイントは取れているようだ。 突然移民の数が跳ね上がった場合は、このポイントは減らされる。また反対にこの数が少なすぎる年は、ポイントが上げられる。J. ボーナスポイント
ボーナスポイントは下記の通りに追加される。- 家族移民の場合は5ポイント追加
- 認可された事業家は45ポイント追加
- 認証された投資家は45ポイント追加
- 認証された自家業は30ポイント追加
最後に、申請者が70ポイント以下であっても必ずしも却下されるとは限らないが、このボーダーを超えられるよう語学力に磨きをかけ、カナダが必要としている分野の資格取得のために学校に戻るなど、ポイントを上げてから申請することが得策である。また反対に70ポイント以上であるからといって、必ずしもカナダへの移民を認められるとは限らない。 あくまでも、最終的な決断はカナダの移民局/移民官に関わってくる。